講談社文庫
片翼チャンピオン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062778770
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

突然の病魔が片半身の自由を奪う。しかし俺にも無我夢中になれることがある。障害を負った男が、スポーツに挑み、希望へと飛び立つ。 泣いて、泣いて、だから気づけた。生きるって、楽しかったんだ。
突然の病魔に片半身の自由を奪われた。こんな俺にも、無我夢中になれることがあるなんて――。
この小説の痛みも喜びも、実話から生まれた。

「お先真っ暗だなんて、どうしてわかるんだ。せっかく生きて還されたんだ。おもいきって、笑うんだ。そうすりゃ、いつか、きっと、もういちど、チャンピオンになれる」
障害を負った男たちとその家族が、スポーツに挑み、希望へと飛び立つ「身体と心」の物語

片翼チャンピオン
ひとりぼっちゃ
ハッピーバースデー、俺。
文庫版あとがき


平山 讓[ヒラヤマ ユズル]
著・文・その他

内容説明

毎年三十万人近くが発症しその半数が死に至る難病・脳卒中。生存者の多くには重い障害が残る。人生の絶頂期に発症し、死んだ方が幸運だったと言う患者も多い。後遺症で半身マヒとなり、仕事も生きがいも失った男たちが、家族などに支えられ、障害者スポーツに挑み、生きる意味を見いだしていく感動の実話。

目次

片翼チャンピオン
ひとりぼっちゃ
ハッピーバースデー、俺。

著者等紹介

平山讓[ヒラヤマユズル]
1968年、東京都生まれ。実話を基にした物語(リアル・ストーリー)を数多く手掛ける。実在の人物に光を当て、スポーツを通じて再生する人の生を見つめる小説、ノンフィクションを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

57
【スポーツ週間@月イチ】脳卒中で後天性障害者となった男性がスポーツに挑む短編3話。実話のようです。一話目を読み、あまり引き込まれるものを感じず、映像の方がインパクトがありそうだなと思ったのですが。二話目が良かったです。気がついて見れば、あっという間に読了し、読後は、やはり考えることが多々ありました。こういう病から生還した人に対し、「命だけでも助かった良かった」と言ってしまいがちです。でもその助かった命を自ら断つ人も多いことも事実。当たり前のことが当たり前でないと改めて気がつく一冊でした。2016/11/24

はつばあば

42
どうします?現代病の癌で余命幾ばくかか、脳卒中で地獄のような苦しみに耐えるか。今まで健康が当たり前の人生に突然片麻痺が。骨折で二度も入院していればそんな方達と一緒にリハビリを受けます。自分の思い通りにならない体にイライラ。スプーンを持って口に食べ物を運ぶだけでも一苦労。理学療法士も大の大人の介助で腰をイワサレ・・どちらも大変な毎日を見ておりました。病院も長くは置いてくれません。頼るのは自分自身の生きる力と家族の支え。男はあかんたれやからヘバッテしまうので上手に叱咤激励を。それに比べて女性の方は復帰が早い2015/05/30

*さくら*

30
一万円選書9:脳卒中を患い半身不随という後遺症を残した3人の男たち。このまま歩み続けられると思っていた矢先に突きつけられる茨の道。これまでの生き方を肯定してくれるような優しさに溢れたお話もあれば、自らの過ちをまざまざと見せつけられる辛いお話もある。でも、人は一人で生きてきたわけではない。人と人との繋がりの中で生きてきたんだと。絶望の淵にたたされた時、大事な人達の言葉でカチリと入るスイッチ。そのスイッチが入るタイミングで、毎回こみ上げてきては泣いていた。生きるとはどういう事なのか…考えずにはいられない。2017/02/04

Pure

28
ある日突然、脳卒中により片麻痺となり、健常者から障害者になってしまった人の絶望と希望の三つの物語。絶望と羞恥に凝り固まった心が、目標を持つことによりほぐされ、過酷なリハビリに耐えていく姿は素直に心を打たれる。誰もが同じ立場に立たされる可能性があるわけですが、私がその立場になったら自死を選択せずにいられるか自信がない。また人間、目標を持つことにより強くなれるのだと痛感した。自分も確固たる目標を持って邁進する日々を過ごしたいものです。2015/04/17

うめ

28
患者さんの間には格差があります。病室とか治療の質とかそんなのじゃない。家族や知人に優しく支えられ、愛されているか、そうでないか。何度もその現実を目の当たりにしてきました。持てる時によろこびを分け合える人でありたい。困っている時には支えられる人でありたい。そして、失った時に周りに感謝できる人でありたい。そう思いました。医療に携わる身であるからこそ、業務を回すために1人1人に人生があるんだって事を忘れがちですし、ともすれば技術やテクニックに走りがち。猛省します。こういう本は定期的に読んで、やっぱり猛省します。2014/11/10

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