出版社内容情報
今野 敏[コンノ ビン]
著・文・その他
内容説明
多様化する現代犯罪に対応するため、新設された警視庁科学特捜班、略称ST。繰り返される猟奇事件、捜査陣は典型的な淫楽殺人と断定したが、ST青山は一人、異を唱える。プロファイリングで浮かび上がった犯人像の矛盾、追い詰められた犯罪者の取った行動とは。最強チーム警察小説シリーズ第1作、新カバー版。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学在学中の1978年『怪物が街にやってくる』(現在、朝日文庫より刊行)で問題小説新人賞受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て作家となる。2006年『隠蔽捜査』(新潮社)で吉川英治文学新人賞受賞。2008年『果断 隠蔽捜査(2)』(新潮社)で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞受賞。「空手道今野塾」を主宰し、空手、棒術を指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
SF本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麦ちゃんの下僕
158
オーディオブック。今野さんの作品は、これまで読んだことはおろか映像化されたものも見たことがなく、今回が完全な“初めまして”です。警視庁科捜研の中でも異色の存在である5名を集めて結成された「科学特捜班(=ST)」…各メンバーの名前に異なった“色”が入っている(←“異色”だから?笑)のはともかく、それぞれが“高い能力”と“弱点”を併せ持っていて明確な個性になっているのは魅力的ですね!物語としては犯人も真相も他には考えられない作りになっているので、青山が推理を披露するまではとにかくイライラさせられました(苦笑)2022/06/08
ゴンゾウ@新潮部
111
今野敏さんの警察小説シリーズの中では異色の作品。警察捜査のサポートをする科学特捜班、通称ST。異色の才能を持っているが一癖も二癖もある個性的で面々。まだまだ1話目なので人物の紹介に終わっている。もっともっと面白くなって行く予感がします。2018/08/08
ゆみきーにゃ
101
シリーズ一作目。どう犯人に辿り着くのか知りたくて一気読み。読みやすくてサクサク進む。出てくる人が個性的でSTメンバーの活躍がもっと読みたい!面白いシリーズに出会えたな。2021/08/04
やんちゃジジイ
85
久し振りにドキドキハラハラする小説でした。スピード感はもとより犯人逮捕までの鮮やかな流れ。最後までドキドキが止まりませんでした。山吹才蔵のセリフ[人は煩悩から逃れられません。煩悩から離れることを悟りと言います。なに、本当の悟りは、煩悩からは決して逃れられぬ我が身の悲しみを知ることなのです]このセリフに感動しました。この著者はものすごく勉強し知識武装してますね。2016/10/05
zero1
72
シリーズ最初の巻。科捜研の中でも特殊能力を持った5人。外国人女性を狙った猟奇的殺人に挑む。【帳場】と呼ぶ捜査本部や吉川線の解説までしてくれるので推理小説の中でも初心者向け。5人は空気を読まず捜査本部でも異質の存在。動機についてはかなり単純。幾つかあるご都合主義を指摘するのは無粋か。ヤル気なさそうなプロファイル担当の青山や武術の達人である黒崎がメイン。個人的には僧籍を持つ山吹の活躍が見たい。正月用に借りた今野作品3冊を読み終わった。「隠蔽捜査」シリーズ以外、しばらく今野は読まないだろう。正月気分はここまで。2024/01/12
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