出版社内容情報
初対面の少女を見て女は思った。(私はこの子がもうじき死ぬのを知っている)と。女は何を知っている? 迫真の上巻!来世紀小説の方向を示す超絶の問題作品!
初対面のはずの少女を見て女は思った。(私はこの子がもうじき死ぬのを知っている)と。そのまま女は意識を失い、救急病棟に運び込まれた。女は何を知っている? 迫真の上巻!
浦賀 和宏[ウラガ カズヒロ]
著・文・その他
内容説明
「この子は近い将来、自殺する」。初対面の少女の運命をなぜか私は知っていた。少女に出会った瞬間意識を失った私は、心肺停止から奇跡的に蘇生するが、見るのも聞くのも全て昔のものだ。もしかしたら私は未来から来た人間なのか。私は少女を自殺から救うべきなのか。時空の螺旋が絡み合う安藤シリーズ第二弾。
著者等紹介
浦賀和宏[ウラガカズヒロ]
1978年生まれ。’98年、第5回メフィスト賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
319
逆算すると、YMOの『BGM』や『テクノデリック』は発表されたばかりのはずなのに、作中人物の感想や、地の文での表現を読むと、発表からしばらく経って評価が定まったアルバムにしか思えないのと、なんかの雑誌からまんま引用したようなレビューが恥ずかしかったこと、そして下巻では、細野晴臣の『S-F-X』に触れる記述があるはずで、そっちのアルバムは1984年発表だから、年代の計算が合わなくないか?と、あまり本筋に関係ないYMO絡みで混乱したのを覚えている。この作者の場合は特に、ミスなのか伏線なのか判断がつかない。2018/07/26
みっちゃん
84
おお!ここに来て前作の【記憶の果て】の熱帯魚のゲームの渡辺君の「あのこと」と浅倉幸恵の明かされないままの「告白」が繋がった!そして「安藤裕子」って!?この展開、現実の事なの?もう頭の中は(?_?)だらけなんだけど。下巻で何か、どんでん返しが待っているのだろうか。2015/07/14
ソラ
40
長い間読みたいと思っていたけれど絶版で、今回ようやく読めた。まだ途中だけれども、謎は深まるばかりと言ったところ。2014/08/19
きっしぃ
32
安藤直樹シリーズ2作目。記憶の果てで、隠されてもやっとされていた部分がちょっと解決。ある少女を救うために未来からやってきた女。彼女の過去にあったこと、そしてこれから起きること、不穏な気配を匂わせながら下巻へ。2020/01/12
Junichi Yamaguchi
25
『吸血鬼』… シリーズ2作目。 タイムトラベル系なのかな⁈ この夢と現実の果てを感じに。 下巻へ。。2019/07/10