出版社内容情報
内田 康夫[ウチダ ヤスオ]
著・文・その他
内容説明
赤坂・霊南坂のレストランで、美女の携帯を偶然預かった浅見光彦。“軽井沢のセンセ”こと作家の内田に対処法を相談していると、暗号めいたメールを開いてしまう。危機を察知した浅見は、携帯返却のためレストランを再訪するが、応対したウェーターは殺され、浅見自身にも、追っ手が迫っていた。異色短篇ミステリー集。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
1934年東京都生まれ。CM製作会社の経営をへて、『死者の木霊』でデビュー。人気キャラクターを生み、ベストセラー作家に。作詞・水彩画・書など多才ぶりを発揮。1983年から住んでいる軽井沢には「浅見光彦倶楽部」もあり、2007年3月に、宿泊施設「浅見光彦の家」がオープンした。2008年第11回ミステリー文学大賞受賞。2010年、作家生活30周年を迎えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Taka
43
珍しく短編集。それぞれに味があってなかなか読み応えあり。だが、個人的にはどっちかというと長編のほうがいいかな。2019/09/09
がたやぴん
39
シリーズ98。短編5作品のうち光彦シリーズは1作。それ以外は作風が全く違いミステリだが絶対に読まないようなものだった。表題作も普段とは違いパズラー仕様のコミカルな作品。これ好きです。著者が若ければ、「君、ライトノベルでやっていけるよ」と、どこぞの編集者が評価しそうなデキ。【ヒロインは積極的だがこれは無いw】2015/05/02
あなご
29
浅見光彦シリーズ第98弾。なかなか浅見光彦が出てこないと思ったらまさかの短編集で驚きました。表題の『逃げろ光彦』以外はシリーズと関係無い話ですが楽しむことができました。2014/06/04
さくらさくら
15
『埋もれ火』『飼う女』『濡れていた紐』『交歓殺人』『逃げろ光彦』からなる短編集です。 浅見光彦さんが出てくるのは、最後の『逃げろ光彦』だけでした。 内田康夫氏らしくない作品で、ちょっとビックリです。2018/09/03
ドナルド@灯れ松明の火
15
珍しくも短編集。しかもエロミスが含まれ内田氏のい別の面(あとがきで本人曰く幅が広い)が見られる。最後のタイトル作で美女が忘れる携帯が介在するシーンは他作品にもあったなぁ。本作は「女性は怖い」がテーマだと思う。2014/08/02