出版社内容情報
辻村深月、有栖川有栖、米澤穂信ほか、ミステリーの名手６人による傑作短編集。人間心理を鋭く切り取った珠玉の６篇をお届けします。愛する彼が犯人だと、彼女はなぜ見抜いたのか？ はかなき夢に人生を圧され破滅する男女を描いた辻村深月『芹葉大学の夢と殺人』。犯行現場から消えた凶器。少年犯罪報道の矛盾に切り込んだ有栖川有栖『アポロンのナイフ』。借金苦から犯したとされる殺人の、驚愕の真相を描いた米澤穂信『満願』。全６篇収録。
芹葉大学の夢と殺人……辻村深月
アポロンのナイフ……有栖川有栖
天の狗……鳥飼否宇
死ぬのは誰か……早見江堂
棺桶……平山瑞穂
満願……米澤穂信
解説 千街晶之
日本推理作家協会［ニホンスイリサッカキョウカイ］
編集
内容説明
愛する彼が犯人だと、彼女はなぜ見抜いたのか？はかなき夢に人生を圧され破滅する男女を描いた辻村深月『芹葉大学の夢と殺人』。犯行現場から消えた凶器。少年犯罪報道の矛盾に切り込んだ有栖川有栖『アポロンのナイフ』。借金苦から犯したとされる殺人の、驚愕の真相を描く米澤穂信『満願』ほか、全６篇収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たんたん（休みます）
51
『芹葉大学の夢と殺人（辻村深月）』夢がある事は素晴らしい。だけど、雄大の夢にはどうしても笑ってしまう。『アポロンのナイフ（有栖川有栖）』少年犯罪。あの人のした事はよくない事だけどすごい事を思いついたなぁとちょっと感心。『天の狗（鳥飼否宇）』動機が…。『死ぬのは誰か（早見江堂）』このような話は好き。教授の人間失格っぷりが笑える。薬を飲まされたのは誰かそしてどうなるのか最後までスリリング。『棺桶（平山瑞穂）』これは全然意味がわからない。奇妙で気持ち悪い世界。『満願（米澤穂信）』既読。2015/03/23
優花 🍯ﾓｸﾞﾓｸﾞ
41
6人の作家によるアンソロジー。短編なのでサクッと読めました。米澤穂信さんの「満願」が一番面白かったです。あと早見江堂さんの「死ぬのは誰か」も面白かったです。2017/04/22
A3
26
初読みの作家さんが多かった。殺人に至る流れが妙にリアルで、気持ちが落ちてるときには向かない短編集かな。辻村さん、米澤さんは流石。2014/06/06
wonderhoney
24
短編集。ゾクっとするものばかり。やっぱりミステリーは想像をかきたてられるからいい。短編なのでサクっと読めるのもよし。満願は一度読んでいたが、何度読んでも引き込まれる。2017/11/27
篠田＠書店員復帰を目指し中！
23
初めて読む作家・好きな作家・久しぶりに読む作家の短編集。気分転換にちょうど良い。久しぶりに有栖川有栖を読んだら火村先生への熱が再燃。豪華な作家陣によるアンソロジーで良かった。2014/05/23
