講談社文庫
毒婦。―木嶋佳苗100日裁判傍聴記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062776882
  • NDC分類 326.23
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「稀代の婚活詐欺師」「平成の毒婦」と呼ばれた木嶋被告とは、どんな人物か。何人もの男を手玉に取れた理由とは?男たちはなぜ、だまされたのか――

肉体と結婚をちらつかせて男たちから1億円以上もだまし取り、
3人の男を練炭で殺害したとして死刑判決を受けた木嶋佳苗被告。
100日に及んだ裁判では、彼女のファッションまでもが話題となり、
自身のセックスについて赤裸々に語ったことで、日本中が騒然となった。

「稀代の婚活詐欺師」「平成の毒婦」と呼ばれた木嶋被告とは、どんな人物なのか。
決して美人とはいえない容姿で、何人もの男を手玉に取れた理由とは。

裁判の傍聴に加え、故郷・北海道別海町や事件関係者への徹底した取材を通して
木嶋被告の内面に迫った渾身の一冊!

「佳苗のことを考えていると、色んな風に考えが広がる。女と男のことを考える。女目線、男目線の違いを考える。私たちは、男に何を求めているのか。なぜ、男たちは佳苗に苛立つのか。ある種の女たちは佳苗に惹かれ、ある種の女たちは、佳苗を憎むのか」――本書より

目次
まえがき
第1章 100日裁判スタート
やばい。私、振り回されてる
だまされた男たち
セックスをする男、しない男
整形よりベンツ、ダイエットより料理教室
佳苗が男にあげたもの
佳苗ガールズ
第2章 佳苗が語る男たち
「名器」自慢に法廷内パニック!
本命の男たち
ふつふつと湧く耐え難い嫌悪感
光がない佳苗の瞳
女性検事VS.佳苗
ついに死刑求刑
第3章 佳苗の足跡をたずねて
初めての罪
母との葛藤
佳苗が見た東京
第4章 毒婦
判決
毒婦。
付録 対談 北原みのり×信田さよ子
母娘関係から読み解く「木嶋佳苗」事件


北原 みのり[キタハラ ミノリ]
著・文・その他

内容説明

男達をセックスと嘘で騙し続け、練炭中毒で三人を殺したとして、二〇一二年死刑判決を受けた「平成の毒婦」木嶋佳苗。被告人席のナマ佳苗は、完璧な美肌と優しい美声で優雅なオーラを放った。高卒で上京、売春と結婚詐欺で得た金で「なりきりセレブ」を気取った魔性の女を、徹底的な女性目線で裸にする。

目次

第1章 100日裁判スタート(やばい。私、振り回されてる;だまされた男たち;セックスをする男、しない男;整形よりベンツ、ダイエットより料理教室;佳苗が男にあげたもの;佳苗ガールズ)
第2章 佳苗が語る男たち(「名器」自慢に法廷内パニック!;本命の男たち;ふつふつと湧く耐え難い嫌悪感;光がない佳苗の瞳;女性検事VS.佳苗;ついに死刑求刑)
第3章 佳苗の足跡をたずねて(初めての罪;母との葛藤;佳苗が見た東京)
第4章 毒婦(判決;毒婦。)

著者等紹介

北原みのり[キタハラミノリ]
1970年、神奈川県生まれ。女性のセックスグッズストア「ラブピースクラブ」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

103
美人でないのに何故ここまでモテるのか。誰もが知りたい木嶋佳苗。北原みのりフィルター掛かってるので当然脚色されてるがさておき、サイコパスである。木槌を手にした子供には何でも釘に見えると言うが、抜きん出た性欲の強さと磨いたセックス技能を持ってしたら、一部の男達がきっと釘に見えたんだろう。勿論犯罪だが、甘い言葉と美味しい手料理で夢を見させ、最後は優しく眠らせてあげる。これが映画かコミックならダークヒーローである。お金も命も奪ったが、相手の尊厳はそこまで傷つけてないのである。私に真似出来ないということは解った。2020/03/18

GAKU

68
何故美人でもない小太りの中年女性に男達は手玉に取られたのかと、当時マスコミは挙って取り上げていた。「木嶋佳苗」という加害者が、かなり作者目線のフィルターを通して書かれているのではないかと感じたものの、このフィクションを読む限りではそれなりに魅力のある女性だったのかとも思えた。ただし被害者の方々には申し訳ないが、こんな手口に騙されてしまう男達が同性ながら情けないと感じた。あまりにも女性慣れしていないうえ、彼らの結婚観そのものに時代錯誤を感じた。⇒ 2017/04/25

いしかわ

52
この事件が起きて、ニュースで報道された時には 「この女性が結婚詐欺!?」と驚いた覚えがある。余程、被害者は女性と縁が無かったのか、と思っていたが そんな単純なことでもないのかもしれない。この本では、作者が木嶋の世界にどんどん誘われていく。焦りながら読み進めるが、読み終えたとき 私の頭に過る 「木嶋と過ごした日々を感謝してる人も少なくないのかもしれない」という思考に、自分でもゾッとした。2014/03/25

ぷっくん

50
あっさり読めた。木嶋氏の男性を取り込むワザ、面白い笑。心のよりどころの無い男性は、コロっといってしまうのか?しかしすごい女性がいるものですね〜。男性からお金をもらって生きていこうと決めた時から、木嶋氏は徹底してプロとして仕事にしていたんではないかと私は思えてしまいました。2017/01/25

明智紫苑

47
ある男性ジャーナリストは被告女性を「男を冒涜している」と批判したが、彼女が一番「冒涜」したかったのは「自分以外の全ての女たち」だったのではないかと思う(言うまでもなく、その代表は彼女の母親だ)。彼女にとって「男」とは単に、他の女たちに対して優越感を抱くための小道具に過ぎなかったのではないだろうか。 そもそも「普通の」異性愛女性だって、他の女性たちに対して優位に立つために「男」を必要としているのではないだろうか? まさしく「異性愛主義」をパロディ化した事件だと思うね。2014/11/28

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