出版社内容情報
聖歌を歌うクジラが発見された100年後の日本。不老不死遺伝子を巡り、少年の旅が始まる。第52回毎日芸術賞受賞現代社会の壮絶な行方を目撃せよ。
二〇二二年、ハワイの海底を泳ぐザトウクジラから、人類は遂に不老不死遺伝子を発見する。だがその百年後、人間は徹底的に階層化され、政府の管理下に置かれていた。流刑地に住む十五歳の少年アキラは、人類の秘密を握るデータを託され、悪夢のような社会を創造した人物に出会うため、壮絶な旅に出る。
もし自分がアキラだったら、どこまでもちこたえられるか。どの段階で投げてゆだねてしまうか、考えてみてほしい。投げたことを最後の最後に自分がどう思うだろうか? ということも、考えてみてほしい。その思考は必ず後にあなたを救うだろう。(巻末「なんのためにでもなく」より)――よしもとばなな
第52回毎日芸術賞受賞作
村上 龍[ムラカミ リュウ]
著・文・その他
内容説明
二〇二二年、ハワイの海底を泳ぐザトウクジラから、人類は遂に不老不死遺伝子を発見する。だがその百年後、人間は徹底的に階層化され、政府の管理下に置かれていた。流刑地に住む十五歳の少年アキラは、人類の秘密を握るデータを託され、悪夢のような社会を創造した人物に出会うため、壮絶な旅に出る。毎日芸術賞受賞作。
著者等紹介
村上龍[ムラカミリュウ]
1952年、長崎県に生まれる。武蔵野美術大学中退。’76年に『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、芥川賞を、’81年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、’96年に『村上龍映画小説集』で平林たい子文学賞、’98年に『インザ・ミソスープ』で読売文学賞、2000年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、’05年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞、’11年に『歌うクジラ』で毎日芸術賞を受賞。小説、エッセイにとどまらず「TOPAZ(トパーズ)」などの映画製作や、サッカー、国際政治、経済に関する著作など、あらゆるジャンルで旺盛な活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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