出版社内容情報
早すぎた改革者 荻原重秀の生き様を通し、江戸幕府が緩慢な自滅へと舵を切った分水嶺の時代を描く傑作歴史経済小説
早すぎた改革者 荻原重秀の生き様を通し、江戸幕府が緩慢な自滅へと舵を切った分水嶺の時代を描く傑作歴史経済小説
内容説明
「貨幣は国家が造る物。たとえ瓦礫であっても構いませぬ」。活況に沸く元禄期、危機的な状況にあった幕府財政を、劇的なインフレ政策で切り抜けた勘定奉行・荻原重秀。勘定所の下級役人から異例の出世を遂げた男は、新しい「マネー」の概念を打ち立てた革命児だった。「江戸中期三部作」シリーズ第二弾。
著者等紹介
高任和夫[タカトウカズオ]
1946年宮城県生まれ。東北大学法学部卒業。三井物産入社。’85年に『商社審査部25時』を発表。以降、作家とサラリーマンの二足のわらじを履き続ける。’96年、50歳を機に依願退職、作家活動に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テニやす
2
やっぱり時代劇は疲れる(歴史全然知らない アホ丸出し)柳沢 吉保の名前ぐらい知っているが・・・萩原重秀???白石は気の弱そうな良い人と思っていたが・・・ 本を通して何が言いたい? 疲れた・・・2014/01/27
フゥドゥ
1
読了。荻原重秀はもっと評価されても良い。田沼意次の次は荻原重秀だ!貨幣は信用がえれば瓦でもいいんだ! 小説なので重秀の人物造形はちょっと無骨で平滑なイメージだけど、周りのキャラが補ってる感じ。あともう一人世間のイメージと違うつくりなのは間部詮房かな。 とにかく厚めの文庫だったけどサクサクよめて面白かった2023/10/31
熱東風(あちこち)
0
非常に面白く、且つ、ためになった。一般的には“悪役”として認識されている(小生も本書を読むまではそう思っていた)人物の真実の姿を描き出した力作。河村瑞賢を挟んで新井白石と対比して描く手法が秀逸で、500頁もあるが飽きさせず一気に読ませてくれる。管理通貨制度にも似た概念をこの時代の武士が持っていたことに驚きだ。/本書のように、新たな歴史的視点を与えてくれるから読書はやめられない。読んで良かったと思わせてくれる一冊。また歴史上に興味の対象となる人物が出てきた。2016/08/05
ジャンニーニ
0
なんとなく手に取って読んだ本でしたが 現代にも通じる既成概念に捕らわれない感覚を持った荻原重秀という人物を知ることができました!2015/01/19
ちゃーりー
0
”荻原茂秀”-時代が生んだ実務者、初めて知った名前です、新井白石の執念にもビックリ、読み易くページ数が気にならなかった。2018/03/30
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- 和書
- 小山田信茂 人物文庫