講談社文庫<br> 戯史三國志―我が槍は覇道の翼

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講談社文庫
戯史三國志―我が槍は覇道の翼

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  • サイズ 文庫判/ページ数 561p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062776301
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

野心か、義か。孫家三代を支える呉の宿将・程普。己の力で主君大望の翼となれるのか。 誰も読んだことのない三國志第二弾!

野心か、義か。孫家三代を支える呉の宿将・程普。己の力で主君大望の翼となれるのか。 誰も読んだことのない三國志第二弾!

内容説明

官軍に失望し、賊将となっていた程普。だが孫堅という大志を抱いた将に出会い、彼の運命は変わる。「主君を皇帝に」。しかし主が志半ばで倒れてから彼の中に芽生えたのは、若く有能な軍師・周瑜への言いようのない嫉妬と焦りだった。そして運命を決める「赤壁の戦い」が迫る。まったく新しい三國志、第二弾!

著者等紹介

吉川永青[ヨシカワナガハル]
1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年、『戯史三國志 我が糸は誰を操る』で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

92
吉川永青版、戯史三國志第二弾。中国の広大な大地を駆け巡るスケールの大きさで描かれた覇権への夢、そしてそれとは対照的に描かれるいつの時代にも変わらず人の心の中に芽生える小さな嫉妬とのコントラストに人間味が感じられて面白い。戦闘中心の描写となりますが、登場人物それぞれの個性がわかりやすく、生きざまや死にざま、戦略と智謀、といった面白要素がうまく取り込まれています。残りの第三弾も、しばらくしたらいってみたいです。2018/10/18

巨峰

54
戯史三國志2作目。呉の宿将程普が主人公。三國の中でも一番地味な呉を中心とした三国志って面白いんだろうか?という懸念を吹き飛ばす会心作。それにしても、黄巾の賊あがりで、孫堅・孫策・孫権の呉の三代に仕えた程普の生きざまのいさぎよさ。そんな彼をも嫉妬に渦にしてしまう周瑜の大才と涼やかさをよめよめ。2016/11/20

スー

24
112程普とは渋い、孫堅・孫策・孫権と3代に仕え文武で活躍した忠臣。陳宮編で登場した程普の不自然だった態度がこちらで答え合わせができ孫堅側の思惑が分かって良かった。3人に仕えた程普が年齢を重ねるにつれ立場が変化し孫堅時代は若くただ前を向きがむしゃらに進むだけが孫策時代になると中堅となり若手の周瑜の登場で対抗心を燃やし孫権になると周瑜の下になり留守番が増え拗ねてしまう、先頭で戦い何でも相談されるのが当たり前だったのにいつしかそこには若手に変わっている状況に落ち込み怒る程普や黄蓋は今後の自分の諌めしたいです。2021/09/26

蛇の婿

15
戯史三國志、2巻目の主人公は程普w 程普の持ついぶし銀の魅力と、あまり他の三国志では描かれない呉の成立譚が非常に興味深いです。特筆すべきはやはり作者がその主眼としたであろう袁術、周瑜の描き方でしょう。この視点は今まで無かったのではないかと思います。…太史慈はともかく2喬のエピソードを削ったのは何故なのでしょう。長くなるからかな?少しだけ残念w ラストが大好きです。2015/11/11

つみれ

15
黄蓋、韓当とともに孫家三代に仕えた孫呉の重鎮程普を主役に据えたイブシ銀三國志シリーズの第2段。通常、三國志の物語が彼に与える役割は、洛陽で発見された印綬を伝国の玉璽であると鑑定したり、若輩の周瑜を侮辱したりと、赤壁の戦いで華々しい活躍を見せる黄蓋と比べはるかに地味。しかし本作では、冷静沈着で文武両道のナイスガイで、まさに孫家の宿将という言葉がぴったり。周瑜との確執のエピソードも人間味が溢れていてよかった。一部、文章が野暮ったいと感じるところもあるが、自己流の三國志を描こうとしている姿勢が伝わってきた。2013/12/09

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