出版社内容情報
周也だけがたったひとつ、私のもの――姉弟のように育った身寄りない二人。男が罪を犯した時、向かう先は、幸福なのか。絶望なのか。周也だけがたったひとつ、私のもの――施設育ちの芳子と周也は、実の姉弟のように身を寄せ合って生きてきた。仕事が続かない周也を見棄てずに常にあたたかく受け入れる芳子。芳子にはわかっていた。周也が自分が受け入れられないことを受け入れられない人間になったことを。周也を甘やかし、駄目にしてきたのは自分だということを。そして周也がある犯罪を犯したとき、芳子は二人でもう戻れない選択をする――幸福に向かっているのか。絶望に向かっているのか。
女の生き方を描き続けてきた直木賞作家の意欲作。
第一章 降り暮らす
第二章 闇に揺れる
第三章 夜を捨てる
第四章 風に眠る
第五章 波に惑う
第六章 時を祈る
第七章 空を射る
第八章 月を這う
最終章 降り暮れる
唯川 恵[ユイカワ ケイ]
著・文・その他
内容説明
施設育ちの芳子と周也は、実の姉弟のように生きてきた。芳子にとって、周也はこの世で唯一「私のもの」といえる存在だ。周也は仕事が続かないが、芳子は優しく受け入れる。周也を甘やかし、駄目にしてきたのは自分だと芳子はわかっていた。そう、周也が「罪」を犯した時でさえ―。直木賞作家による究極の恋愛小説。
著者等紹介
唯川恵[ユイカワケイ]
1955年、石川県生まれ。金沢女子短期大学卒業。銀行勤務を経て、’84年「海色の午後」で第3回コバルト・ノベル大賞を受賞して作家デビュー。2001年『肩ごしの恋人』で第126回直木賞を、’08年『愛に似たもの』で第21回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
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らむり
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