講談社文庫<br> 雨心中

個数:
電子版価格
¥743
  • 電書あり

講談社文庫
雨心中

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月19日 14時49分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062775571
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

周也だけがたったひとつ、私のもの――姉弟のように育った身寄りない二人。男が罪を犯した時、向かう先は、幸福なのか。絶望なのか。周也だけがたったひとつ、私のもの――施設育ちの芳子と周也は、実の姉弟のように身を寄せ合って生きてきた。仕事が続かない周也を見棄てずに常にあたたかく受け入れる芳子。芳子にはわかっていた。周也が自分が受け入れられないことを受け入れられない人間になったことを。周也を甘やかし、駄目にしてきたのは自分だということを。そして周也がある犯罪を犯したとき、芳子は二人でもう戻れない選択をする――幸福に向かっているのか。絶望に向かっているのか。
女の生き方を描き続けてきた直木賞作家の意欲作。

第一章 降り暮らす
第二章 闇に揺れる
第三章 夜を捨てる
第四章 風に眠る
第五章 波に惑う
第六章 時を祈る
第七章 空を射る
第八章 月を這う
最終章 降り暮れる


唯川 恵[ユイカワ ケイ]
著・文・その他

内容説明

施設育ちの芳子と周也は、実の姉弟のように生きてきた。芳子にとって、周也はこの世で唯一「私のもの」といえる存在だ。周也は仕事が続かないが、芳子は優しく受け入れる。周也を甘やかし、駄目にしてきたのは自分だと芳子はわかっていた。そう、周也が「罪」を犯した時でさえ―。直木賞作家による究極の恋愛小説。

著者等紹介

唯川恵[ユイカワケイ]
1955年、石川県生まれ。金沢女子短期大学卒業。銀行勤務を経て、’84年「海色の午後」で第3回コバルト・ノベル大賞を受賞して作家デビュー。2001年『肩ごしの恋人』で第126回直木賞を、’08年『愛に似たもの』で第21回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

77
降り止まぬ雨、の一冊。まるでしとしと降り止まぬ雨、時には豪雨になるかのよう世界。読めば読むほど心まで濡れるように暗く淋しくなる、だから読み手は少しでも暖かな日差しを求めたくなる、そんな感覚に陥らせ一気に読ませていく物語。人が初めて得た愛をかけがえのないものとして大切にしたい感情、それを喪う怖さは理解はできる。ただ芳子は自己陶酔、自己満足しているだけとしか思えなかった。愛にも幸せにも定義はないけれど、最後まで自分には「究極の理解不能の怖い愛」の言葉しか思い浮かばなかった。2018/10/16

優希

62
辛いけれど、恋愛を超えた恋愛だと思いました。少しの幸せが向かうのは絶望でしかないのです。誰にも言えずに愛を育む不幸とでも言うべきでしょうか。運命には抗えないのが苦しかったです。着地点が幸せとも不幸せともとれるのが切ないところですね。2021/10/24

ナマアタタカイカタタタキキ

52
出会いと別れの繰り返しがただただ辛い。もちろん背中を向けたその冷えきった場所にだって、やがては花が咲くこともあるのだろうけれど、時の流れというのは常に私らを後ろから急かすので、ようやく振り返った時には、もう遠くなりすぎてよく見えなくなっている。愚かしい選択に対するもどかしさを、これを読んだ多くの人が感じるだろうけど、それでも想いというのは、誰にとっても容易には手離せない羅針儀なのだ。いやー、でもこんな弟、私なら呆れてどこかで見捨ててしまうだろうな。はは2019/03/03

らむり

47
切ない、でも面白かった〜。こういうお話好き。今まで読んだ唯川恵さん作品とは違う雰囲気でした。2013/09/10

44
歪んだ愛情、そして依存心。究極の恋愛小説ということで読んでみたのですが、確かに究極ではありますね。読み続けていると周也の浅はか加減には何度も嫌になるけれど、本当にこわいのはきっと芳子なんでしょうね。幼少期から甘えに甘えさせ、最終的には自分の元に戻ってくるようにしている。それが無意識でも、愛情からるものであっても、やはりそれは愛でも何でもなくて、歪んだ関係。どうしてこんなにも自分の存在意義を相手に託してしまうのだろう。愛故なのだろうか。わかりたいようで、わかりたくない。きっとそれをわかってしまえば堕ちていく2014/04/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6877538
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。