出版社内容情報
乃南 アサ[ノナミ アサ]
著・文・その他
内容説明
凍てつくオホーツク海に突き出し、人も寄せ付けぬ原生林に襲われた極寒の地・知床。アイヌ語で「地のはて」と呼ばれたこの地に最後の夢を託し、追われるようにやってきた開拓民の少女。物心ついたときにはここで暮らしていたとわは、たくましく生きる。今日から明日へ、ただ生き抜くことがすべてだった。北海道・知床で生きた女性の生涯を丹念に描いた、著者の最高傑作。中央公論文芸賞受賞作。
著者等紹介
乃南アサ[ノナミアサ]
1960年東京生まれ。’88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。’96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年、『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
470
たどり着いた先は、アイヌ語で「地のはて」を意味するという知床半島の中ほどにあるイワウベツ。主人公とわにとっての物語の最初の地がここであった。次いで茶志骨。大正期の物語である。その頃(おそらくはその後も)、北海道に渡っていった人たちは凄まじいばかりの労苦があったことだろう。そして彼女にとっては想像さえできなかった大きな町、小樽へと物語の場は移っていくが、私たち読者の多くは、そうした北海道に強く共感の想いを馳せながら、とわに寄り添い、感情を共有しながら読み進めていくことになる。それは作家自身の想いでもあった。2021/07/22
相田うえお
118
★★★★☆19064 中央公論文芸賞受賞作。読むのが勿体無くて積み本にしたまま十数年(冗談、数年ってとこ)とうとう読みました!時代背景は大正から昭和。金儲けに失敗し借金取りに追われる夫と共に妻,子供(兄妹)の4人家族(メインキャラは妹の とわ なのかな)が開拓移民になって北海道に移住するところから話は始まります。これはまじ凄い!『乃南先生版おしん』か?と、唸りたくなる様な出来事の連続で目が離せません。タイプ的には桜木紫乃さんの『ラブレス』系と近似ジャンルなので、そういう話が好みならおススメ!では下巻へ。2019/07/15
いつでも母さん
80
再読。感想は下巻で。2017/07/22
NAO
58
福島の農家の放蕩息子登野原作四郎が夜逃げして向かった北海道。序章は、作四郎の妻つねの視点で福島から無理矢理北海道へ連れて行かれ何もないところで子ども一家の暮らしが始まるまでが描かれ、一章からは、そのつねの子とわが主人公となって道東に入植した開拓民の苦難が描かれていく。いくつもの苦難があって、とわが住み込みの子守として小樽に働きに出るまで。2026/09/13
miel
52
個人的には著書のイメージとは違った作品だと思ったが、やはり上手い、吸引力高すぎ。明治末期の開拓民の娘とわが賢く親和性が高いのが魅力だろうな。言いたいことも言うけど空気が読める、こういう人はいつの時代もどこでも(国内限定)生きていけるよね。とわの柔軟性が良い。下巻へ。2020/05/18




