出版社内容情報
人員整理のため2週間後に解雇されるLAタイムズの記者マカヴォイは、売春婦トランク詰め殺人の犯人逮捕に冤罪の可能性を予感する。
人員整理のため2週間後に解雇されるLAタイムズの記者マカヴォイは、売春婦トランク詰め殺人の犯人逮捕に冤罪の可能性を予感する。
内容説明
人員整理のため二週間後に解雇されることになったLAタイムズの記者マカヴォイは、ロス南部の貧困地区で起こった「ストリッパートランク詰め殺人」で逮捕された少年が冤罪である可能性に気づく。スクープを予感し取材する彼を「農場」から監視するのは案山子。コナリー史上もっとも不気味な殺人犯登場。
著者等紹介
コナリー,マイクル[コナリー,マイクル][Connelly,Michael]
1956年、アメリカ・フィラデルフィア生まれ。フロリダ大学を卒業し、フロリダやフィラデルフィアの新聞社でジャーナリストとして働く。彼の手がけた記事が、ピュリッツァー賞の最終選考まで残り、ロサンジェルス・タイムズ紙に引き抜かれる
古沢嘉通[フルサワヨシミチ]
1958年、北海道生まれ。大阪外国語大学デンマーク語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
137
これは『ザ・ポエット』第2章か?かの事件でコンビを組んだ新聞記者のマカヴォイとFBI捜査官のレイチェルが再びタッグを組み、連続殺人鬼スケアクロウに立ち向かう。またトランク詰め殺人であることで『トランク・ミュージック』を想起させられる。ジャックの一人称で紡がれる物語は新聞記者の特性が実に深く描かれている。新聞記者たちがいかにスクープを物にし、のし上がろうと貪欲に事件を追いかけている有様とそのためには他人を出し抜くことを厭わない不遜さを持っていることだ。即ちこれはコナリー自身の回顧録でもあるのかもしれない。2019/06/30
ケイ
135
『ザ・ポエット』の記者マカヴォイが主人公。リストラ間近にまたしても大物犯に出会う。こういう状況で追い詰められたら、誰が救ってくれるのか!と思ったら、確かにそれは連邦政府機関しかないな。そこで彼女登場とは...。しかも彼女はあの刑事ともなんですけど。まあ、コナリーだから、大目に見ます。下巻のストーリー展開に期待。2018/05/19
KAZOO
67
ザ・ポエットがほとんど終わりに差し掛かって、さらにマカヴォイの次のこの本を読み始めました。ポエットと同じように真犯人の犯人像はこの題名と同じような感じで皆目つかない様子ですね。ボッシュのほうが犯人を追うのには適性があると思うのですが、作者はマカヴォイをうまく使用しているのですね。2015/04/23
キムチ
64
マカヴォイシリーズ2作目。帯に書いてある『最も無気味な殺人犯』に気を取られる。展開直ぐに登場する彼奴が怪しいと思うが。。まずは被害者、次いで容疑者と周辺が語られる。ボッシュ編と異なり、事件を基軸に警察、検察、そして新聞社がお手並み拝見で行く。マカヴォイにポエットの残り香が漂うのが面白い。後半より彼の後輩、クックがやたら目立つ動きを見せ、6カ月足らずの女記者にしてはと臭い始める。事件の猟奇性、残酷さが気を萎えさせる。2022/01/18
けい
64
LAタイムズの記者マカヴォイは解雇を言い渡され、次の記者への引継ぎのため2週間の猶予期間を与えられる。そんな折、彼の元へある事件犯人と目される少年の祖母から電話が。事件を調査していくことにより、彼はある重要な事柄について気付き調査を開始する。見えそうで見えない犯人の実像、ネット社会の裏をつく犯人の手口。どの様に犯人を追いつめるのか下巻へ。2014/07/16