講談社文庫<br> 沿線風景

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講談社文庫
沿線風景

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  • サイズ 文庫判/ページ数 289p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062774574
  • NDC分類 291.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

鉄道やバスに乗って東京近郊の旅に出かけ、その途上で目にする風景や食べ物と、本で描かれた世界を結びつける新感覚書評旅エッセイ。

鉄道やバスに乗って東京近郊の旅に出かけ、その途上で目にする風景や食べ物と、本で描かれた世界を結びつける新感覚書評旅エッセイ。

内容説明

鉄道とバスを乗りつぎ、移ろう車窓の景色に眼を凝らし、降り立った土地の食を楽しみ、関連する本に思いをめぐらす。昭和の雰囲気を忠実に残す郊外の団地、天皇や皇族にちなんだ場所、宗教施設やその跡地、さらに浅間山荘、旧上九一色村など戦後史の重要な舞台を訪ね、読書と旅の風景をつなぐ日帰り“書評”エッセイ。

目次

東京のオリエント(東武伊勢崎線 せんげん台‐越谷)
キリスト看板を捜す(西武池袋線・国際興業バス 天覧山下‐飯能)
昭和天皇とラーメンの記憶(京急逗子線・JR横須賀線 神武寺‐逗子)
秘境駅と義民伝説(京成本線 大佐倉‐宗吾参道)
「厚木の奥」の大川周明(小田急小田原線・神奈中バス 本厚木‐愛川町)
盲腸ローカルバスに乗って(京王線・神奈中バス 橋本‐月夜野)
「1968」から「1995」への旅(JR中央本線・富士急行 旧上九一色村)
鉄道とつながる小説(JR東海道本線 湯河原)
団地に残る隠蔽された昭和の風景(西武新宿線・西武バス 花小金井‐滝山団地)
鰻食しつつ「皇室」を想う(東海道新幹線・JR御殿場線 三島‐御殿場)〔ほか〕

著者等紹介

原武史[ハラタケシ]
1962年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社に入社。昭和天皇の最晩年を取材する。東京大学大学院博士課程中退。’98年『「民都」大阪対「帝都」東京』(講談社選書メチエ)でサントリー学芸賞、2001年『大正天皇』(朝日選書)で毎日出版文化賞、’08年『滝山コミューン一九七四』(講談社文庫)で講談社ノンフィクション賞、’09年『昭和天皇』(岩波新書)で司馬遼太郎賞を受賞。現在、明治学院大学国際学部教授。専攻は日本政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

37
本来の目的は書評だが、鉄道を中心とした紀行文でありエッセイの要素が強い。全22篇を通じて著者が行き先を示し、編集者が同行するスタイルをとっており、鉄道ファンである著者にしては鉄分が少ないような気がする。団地、天皇制、レッドアロー号が印象に残った一冊。読了更新は7日ぶりだが、それはイザベラ・バードと旅をしているため……(苦笑)2016/10/18

おいしゃん

31
書評と旅行記を兼ねた珍しいタイプのエッセイ。 本も旅も大好きな自分にもってこいな本だったが、本の内容と旅先の結びつけがややこじつけな感もちらほら。2020/07/31

onasu

21
主に東京近郊で、今では耳目を集めることもないけど、て場所や著者思い出の地を鉄道で訪ねる。  週刊誌に連載されていた書評+αの、書評部分を省いて、本作にしたとか。それなりではあるけれど、今ひとつ食い足りない、てのは文量だけでなく、こうした経緯にもよるか。  JRの営業政策で、旨い駅そばがなくなっているとの話しには、激しく同意だ。  「旅行するから、その地に関わる本を読む」ではなく、「本が、(読者)を外の世界へと連れ出す」というのは、いいね。無論、前者もありで、実体験が一入なのは、言うまでもない。2013/06/24

mymtskd

19
鉄道の沿線をめぐる紀行エッセイのようで、実は2006~2009年あたりに出版された本の書評である。ご自身のお好きな鉄道にまつわる話とご専門の天皇関連の歴史的な考察にちょこっとグルメも入って読んでいて楽しい書評になっている。関東圏にお住まいなら身近な土地にまつわる話も出てきてさらに興味深く読めると思う。2021/01/05

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

16
原氏の天皇史関係の著書を立て続けに読んだので、期待してこの本に臨んだ。最初、不思議で少し雑な紀行文かと思った。しかし、読み進めるうちに原氏が読んだ本で触れられた場所を中心に、各地を訪れるという趣旨が少しづつ理解できるようになった。訪問地は団地やその商店街、遊園地跡など奇妙な場所が多いが、それは原氏の関心を濃厚に反映したものである。著者の本を何点が読まれてから、この本に当たることをお勧めしたい。2020/04/30

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