出版社内容情報
守旧派VS.改革派。元老たちが牛耳る藩閥政治に対抗する、政党政治の台頭。山県有朋、原敬、犬養毅らは何を考えどう動いたのか。
守旧派VS.改革派。元老たちが牛耳る藩閥政治に対抗する、政党政治の台頭。山県有朋、原敬、犬養毅らは何を考えどう動いたのか。
内容説明
ロッキード事件を遙かに凌ぐ巨額汚職・シーメンス事件で幕を開け、旧態依然とした藩閥政治から政党政治へと権力闘争の場を移していった大正の政界。大財閥や軍部と強固に結びつき、国際社会への台頭に心血を注ぐ山県有朋・原敬・犬養毅らが陥った、金権腐敗の構造を暴く。
目次
金権政治とジャーナリズム
大汚職の背景
帝国海軍の内幕
政治モラルの頽廃
政治と利権の構造
政権を揺さぶる金権
政治資金のミステリ
待合政治の時代
政党政治の裏面
政党と政商たち
政治資金のスキャンダル
著者等紹介
三好徹[ミヨシトオル]
1931年、東京生まれ。横浜国立大学経済学部卒業。読売新聞社に入社。記者生活のかたわら、執筆活動を開始。’67年、『風塵地帯』で第20回日本推理作家協会賞、’68年に『聖少女』で第58回直木賞を受賞する。推理小説、歴史小説など幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさ影
1
良い本2013/01/24
もんき
0
よく「戦後失われた日本の云々」と言われているけどどうなの?戦前はどうなの?思い購入。結論としては、「おんなしことやっとるやんけ!」でしたwそらそうよね。 ただ実に良本でした。山本権兵衛内閣から原敬あたりは、日本史の授業では「大正デモクラシー」でざっくり通過してしまう時期なのですが、明治維新から太平洋戦争に至るまでの日本の道筋を検証するにはココもとても大事な時期だと再認識させてくれました。 直接取材したわけではない(作者は1931年生まれ)のに、すごい迫力あります。相当数の文献、記事を検討しているはず。2013/07/14