出版社内容情報
凍てつく校舎、止まった時計、死んだのはいったい誰なのか? あの感動を衝撃を、今度はマンガでもう一度。新しい驚きが待っている!職員室に置かれた写真には仲間が一人足りない。俺たちの中に自殺した人間がいるのだろうか。止まったはずの時計が動きだすとき、また一人、同級生がいなくなる。黒板に書かれた「おもいだした?」の文字。8人が冷たい校舎に閉じ込められた本当の目的とは。話題のメフィスト賞受賞作を完全コミカライズ!
※本書は、2008年11月?2009年5月に刊行された「講談社コミックスKCDX」全四巻を二分冊した下巻です。
新川 直司[アラカワ ナオシ]
著・文・その他
辻村 深月[ツジムラ ミヅキ]
原著
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nins
51
「冷たい校舎の時は止まる」コミック版下巻。自分の心の傷と向かい合い、消えていくメンバー達。残された者と残された謎。思いだせない自殺した同級生の名前。閉じ込められた空間の意味。さまざまな想いが交差する。悩みも赦しも救いも生きていく苦しみも。後半から判明していく伏線の回収が画になってよりすっきり。原作とは違う漫画版らしいまとめた展開。「四月は君の嘘」を書いているコマ割りと今の画力で再度トライしてもらいたいくらい。原作の良さが再確認できた。小説は凄い。読了感は清々しい。2012/12/29
スカラベ
48
下巻では、原作で若干忘れていたところはあったものの、そうそうそうだったと思い出しながら読了。小説ではもっとそれぞれの人物の裏のエピソードがてんこ盛りで、心理描写も細やかに伝わってきたような印象もあるが、これはこれでさっと振り返って読め、楽しめた。小説は文庫になってすぐ読んだのが2007年。なので、7年程経っているが内容はくっきりと脳裏に蘇った。それほど強烈な精魂こもった原作ということか。怖さという点では小説の方が想像力を刺激するので上だがコミックも幻想的なシーンはハッとさせられるところがありあなどれない。2014/10/05
ワニニ
44
小説を読んでいない人が読んだら、戸惑いそうだなと思いながら読み始めた上巻。登場人物の“コミックの顔”に慣れず、いまひとつ入っていけなかったのだが、上巻半ば過ぎ下巻に入る頃には、コミック(絵)ならではの生々しさもあり、物語に惹きこまれた。繊細なきもちの部分や緊迫感は、原作に勝るものはないと思うが、雰囲気は出ているし、何より分かりやすい(まとまりすぎな気もするけれど)ので、私的には小説→コミックで二度楽しむのが良いかな?2014/11/23
カラシニコフ
32
原作よりもわかりやすい、やっぱり絵がついてると、ね。演出はわるくないし、キャラも好き。話はわかっていたけど、やっぱり反則だわw ★★★☆☆2015/12/13
ヒロ@いつも心に太陽を!
29
読んだ!面白かった!すごく満足な気持ちでいっぱいだー!!そうか、そういうことだったのか。というか菅原が誰かがわかってからの伏線回収が素晴らしいね!いや主に榊についてなんだけれども。読み進めながら真実が見える度に「ああ!・・・ああ〜!!」っていちいちテンションがあがってしまったわ(´∀`*)よし、ちょっと原作本買いに行ってくる!!!(寒いから明日の仕事帰りに☆)ちなみに深月はあの指輪を指にはめてるわけだし、もちろん彼女が好きなのは医者を目指してる彼だよね(*^人^*)?2012/12/12