講談社文庫
罪深き海辺〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062773508
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



大沢 在昌[オオサワ アリマサ]
著・文・その他

内容説明

最初の死は、九年前、干場の祖母・桑原和枝だ。次に三年後、殿さまが奇怪な死を遂げた。そして、六年後、干場が山岬に現われ、過去のことを調べたとたん、新たな死者が出た。「自分が五人目の犠牲者にならないとも限らない。」安河内は容疑者のアリバイを崩せるか!?長きにわたる連続殺人の謎がすべて明かされる。

著者等紹介

大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年、愛知県名古屋市出身。慶應義塾大学中退。’79年、小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞し、デビュー。’86年、「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞。’91年、『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門。’94年、『無間人形―新宿鮫4』で直木賞。2001年、’02年に『心では重すぎる』『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。’04年、『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞。’10年、日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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本木英朗

27
最初の死は、九年前、干場の祖母・桑原和枝だ。次に三年後、殿さまが奇怪な死を遂げた。そして六年後、干場が山崎に現われ、過去のことを調べた途端、新たな死者が出た。「自分が五人目の犠牲者にならないとも限らない」 安河内は容疑者のアリバイを崩せるのか!という下巻である。いやはや、そう来たか。全く分からなかったけれど、それでもおおよ。現代ハードボイルド作家たる作者ならではかもねエ、うん。他の作品も買って読まなば!という感じです。大満足でした。2022/01/13

ロッシーニ@めざせ正社員

21
最後まで誰が黒幕か、何がどうなるのか、なかなか予想できませんでした。また、いちばん驚いたのは干場さんの正体でした。でも「悪」じゃなくてよかったです。2013/06/25

キングベルⅩ世

16
上巻はどちらかというと干場メインだったけど、こちらは解決篇ということもあって安河内刑事がメイン。どんどん事態が動いていって、真実が明らかになっていくので、スピーディーに読むことができた。柳や署長、令子ら、干場と安河内を取り巻くサブキャラも良い味出してる。終盤の仕掛けも驚いたし、上手くまとまった印象。長いけど無駄だなと思える描写はないし。初の大沢在昌作品をこれにして良かったと思うのと同時に、やはり新宿鮫シリーズも読まないといけないなと実感…。2015/03/30

Nobu A

15
上下巻共ほぼ一気読み。一気呑みと一気読みは違う。前者は若気の至り。後者は筆者の凄さ。時間的余裕が前提条件だが、加えて読み手に過度な認知負荷を掛けさせない文章の読みやすさと登場人物を揃えての飽きさせない物語展開が必須条件。読者を十分に意識した相変わらずの筆致。巻末の解説に良い小説の見分け方の一つが恋愛の必然性だとか。同じく現実性の高さが評価の分かれ目だと感じる。一つだけ苦言。首謀者の高州明親が個人でなく、山岬市を憎む理由が犯罪の動機としては弱い。現実に事例があれば、別だが。そこが勿体ない。でも、面白かった。2018/12/24

タカシ

15
下巻は安河内刑事の捜査を中心に進んでいく。黒幕風の弁護士が殺され、裏にいた暴力団が出てきてガヤガヤとして、誘拐事件がおきて、干場の正体が…。盛り上がったわりには最後があっさりしすぎたかな。上巻のように干場のキャラが全面にでたほうが良かったな。2014/07/18

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