出版社内容情報
三郎は大病院の令嬢である亜希子に惹かれていく。しかし、ニセ医者であることを言えないまま時は過ぎて……。ドラマ化もされた傑作。女子大生・亜希子の手術は成功し、三郎は彼女と愛し合うようになる。亜希子は東京の大病院の令嬢だった。看護師の恋人・明子を島に残し、三郎は東京で亜希子と婚約し病院の後継者となる。空虚な出世の階段をのぼりながら、いつ偽医者であることが露見するかと、三郎は戦々恐々の日々を送る。
あまりにも罪深い嘘の先に待ち受けるのは、天国か、地獄か?
衝撃のラストまで一気読み必至!
渡辺 淳一[ワタナベ ジュンイチ]
著・文・その他
内容説明
女子大生・亜希子の手術は成功し、三郎は彼女と愛し合うようになる。亜希子は東京の大病院の令嬢だった。看護師の恋人・明子を島に残し、三郎は東京で亜希子と婚約し病院の後継者となる。空虚な出世の階段をのぼりながら、いつ偽医者であることが露見するかと、三郎は戦々恐々の日々を送る。衝撃の結末。
著者等紹介
渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年北海道生まれ。札幌医大卒。整形外科医ののち、『光と影』で直木賞を受賞。’80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞。2003年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
らむり
41
面白かった〜。三郎にはイライラしっ放しだったけれど。あそこまで、女性にモテモテで、無免許がバレないなんて、現実ではありえないでしょうね。ラストは、え〜〜⁉って感じでした。2013/09/14
ぱなお
32
下巻がすすむにつれドラマとは違ってきて、盛り上がりに欠ける結末に。下巻はもう三郎のダメ男加減が…。まぁ、八方塞がりになったら、こういう行動になっていくのもリアルなんだろうな。それにしても、明子へは本気だったとか言った時には、「何言ってんの?」と呟いてしまった。それで最後は「許してくれ」とは呆れる。優柔不断な男に関わった周囲の人が気の毒。先が気になって本は本で楽しめたけど、ドラマの展開の方が面白かったな。2020/10/10
Nobu A
29
渡辺淳一著書3冊目。上巻に続き本書も読了。医学博士だけあって運営を含む病院関連の知識もあり、外科医の手術現場の描写も現実性が高い。勿論、門外漢だからどのくらい信憑性が高いか推測でしかないが、少なくとも筆致から齟齬は散見されない。当時なら偽医者がこのように生まれるのかもと思わせる物語構成。結末を固唾を呑みながら頁を繰った。海外逃亡と来たか。その後や周りの人達の反応も見たかったが、余韻を残す方が結果的に良い場合が多い。熟読玩味。暫くは本作家の著書を貪ろう。次は直木賞受賞作品「光と影」を図書館から借りてきた。2025/08/28
Mitsuru Yoshida
29
中々スリリングな展開で、このような小説を面白いというのであろう。最後の展開は何ともあっけない幕切れで、シンガポールに渡ってからの続編があればまた違った展開になるのではないかと期待してしまった。2016/01/20
たらこ
29
色んな意味で面白くて・・・一気に読みました。が、大病院の院長先生、三郎の身辺調査もしないで大事な娘と結婚させちゃうのはないでしょ・・・次は何か起こるのか!って期待したのに呆気ない結末。ちょっと笑えちゃった。2013/05/25
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