出版社内容情報
朝鮮戦争のさなかに、密告の嫌疑をかけられた妻の弟を救い出すために独りで乗り込んだ男の覚悟。父親の実体験をもとにした力作長編。勇気と感動
著者自身もずっと知らなかった父親の真実の物語!
妻の両親と弟の窮状を知ったお父やんは、無謀にも一人で戦場に乗り込むと言う。当初は夫の身を案じたお母やんも、決意の固さに無事を祈るしかなかった。祖国の無惨に荒廃した山野、我が子を失った村人たちの怒り。お父やんは彼らを救い出すことができるのか? 著者の父親の実体験をもとにした感動巨編。
この小説はめっぽう面白い。
わくわく、ときに息をつめ、はらはらしながら読むことになる。人物たちは個性的で、物語は波瀾にとんでいて、場面は目まぐるしく動く。サスペンスも、驚きも、意外な成り行きもある。約千二百枚の長さを一気に読ませる力強さがある。そして不思議なことに、読み終わってすぐに序章に戻りたくなる。事実僕は、最後まで読んだあとにもういちど序章を読み返して、この小説の奥行きを知った――<池上冬樹「解説」より>
伊集院 静[イジュウイン シズカ]
著・文・その他
内容説明
妻の両親と弟の窮状を知ったお父やんは、無謀にも一人で戦場に乗り込むと言う。当初は夫の身を案じたお母やんも、決意の固さに無事を祈るしかなかった。祖国の無惨に荒廃した山野、我が子を失った村人たちの怒り。お父やんは彼らを救い出すことができるのか?著者の父親の実体験をもとにした感動巨編。
著者等紹介
伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で第107回直木賞、’94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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