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講談社文庫
お父やんとオジさん〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 392p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062771832
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

朝鮮戦争のさなかに、密告の嫌疑をかけられた妻の弟を救い出すために独りで乗り込んだ男の覚悟。父親の実体験をもとにした力作長編。勇気と感動
著者自身もずっと知らなかった父親の真実の物語!

妻の両親と弟の窮状を知ったお父やんは、無謀にも一人で戦場に乗り込むと言う。当初は夫の身を案じたお母やんも、決意の固さに無事を祈るしかなかった。祖国の無惨に荒廃した山野、我が子を失った村人たちの怒り。お父やんは彼らを救い出すことができるのか? 著者の父親の実体験をもとにした感動巨編。

この小説はめっぽう面白い。
わくわく、ときに息をつめ、はらはらしながら読むことになる。人物たちは個性的で、物語は波瀾にとんでいて、場面は目まぐるしく動く。サスペンスも、驚きも、意外な成り行きもある。約千二百枚の長さを一気に読ませる力強さがある。そして不思議なことに、読み終わってすぐに序章に戻りたくなる。事実僕は、最後まで読んだあとにもういちど序章を読み返して、この小説の奥行きを知った――<池上冬樹「解説」より>

伊集院 静[イジュウイン シズカ]
著・文・その他

内容説明

妻の両親と弟の窮状を知ったお父やんは、無謀にも一人で戦場に乗り込むと言う。当初は夫の身を案じたお母やんも、決意の固さに無事を祈るしかなかった。祖国の無惨に荒廃した山野、我が子を失った村人たちの怒り。お父やんは彼らを救い出すことができるのか?著者の父親の実体験をもとにした感動巨編。

著者等紹介

伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で第107回直木賞、’94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

誰かのプリン

16
解説を読むと、本書は作者の父の実体験に基づいた作品だという。 飽くまで小説なのでスーパーマン的ではあるが、強くて優しい男であることに違いはない。 巻末の解説に書いてある通り、本書は戦争小説、冒険小説、ミステリー?、家族小説としても充分楽しめました。★★★★★満点💯2019/09/02

ララ♂

7
読了2024/08/15

SASSAN83

5
上巻に対して、下巻は読み進むのが早かった。それだけ、読み進めるほどに面白かった(面白いという表現は適切ではないかもしれないが)。お父やんは家族のために、祖父母のために、義弟のために、戦場に行くことを決意する。妻の家族を助けるため、色んな出来事を乗り越えながら、生きて帰ってくる。この物語から、家族のために生きていこうとか、家族とは自分が生きるための存在なんだとか、切っても切れないものなんだとか、家族について色々考えさせられた。読み終えた後、もう一度、上巻の序章を読みたくなった。2012/08/30

舟華

2
お父やん朝鮮に渡る。オジさんは朝鮮で過酷な体験をしていた。読み終えた後に上巻の序章に戻ると初めに読んだときと違った読み方ができる。一見完全フィクションに思えてしまうが、これは著者のお父様のお話。こうやって物語にして残してくれることで、後世の私たちに想像するという事を残してくれる。あぁ本っていいな、と思った読書だった。2022/08/22

つぶつぶ

2
韓国、ほんとに近いお隣なんだな。この頃テレビで毎日話題の北朝鮮の歴史、生まれた国から出て暮らして行くという事、今ちょうど良く考えさせられる物語でした。2017/02/27

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