講談社文庫 希望の記憶

クルーガー，ウィリアム・Ｋ．【著】〈Ｋｒｕｅｇｅｒ，Ｗｉｌｌｉａｍ Ｋｅｎｔ〉/野口 百合子【訳】

講談社（2011/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 542p／高さ 15cm
• 商品コード 9784062771092
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

逃避先でコークが出会ったのは少女の水死体三人の少年たちが河で見た死体は身元不明の少女。その小さな町では２０年前にも別の少女殺害事件が起きていた。『闇の記憶』続編となる、大人気シリーズ第６弾！

内容説明

今、彼女は殺されようとしている。まだたった１４歳なのに。悪夢のような人生でも希望だけは捨てないできたのに―。重傷を負ったコークが避難した小さな町で身元不明の少女の水死体があがった。さらに明らかになる２０年前の少女殺害事件。前作『闇の記憶』に続いて、ハードボイルドの新境地を切り拓く傑作。

著者等紹介

クルーガー，ウィリアム・Ｋ．［クルーガー，ウィリアムＫ．］［Ｋｒｕｅｇｅｒ，Ｗｉｌｌｉａｍ　Ｋｅｎｔ］
スタンフォード大学中退後、さまざまな職業を経て作家に。コーク・シリーズ第１作の『凍りつく心臓』は、アンソニー賞・バリー賞の最優秀処女長篇賞をダブル受賞した。シリーズの舞台であるミネソタ州在住

野口百合子［ノグチユリコ］
１９５４年、神奈川県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。出版社勤務を経て翻訳家に（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[ほちょこ]

手負いのコークが逃げのびた先は、初登場のコークのいとこの家。ここでさらなる事件に遭遇して、またコークの保安官の血が煮えたぎる。もう重傷だし逃げてる身なんだから、じっとしてればいいのに〜。これはまた次巻へ続くのか？と思いきや、最後にあっけなく解決。あれれ。前作の期待大の感じが尻つぼみ。

2017/09/24

[みやび]

第６弾。前作で逃げ延びたコークは田舎町に住むいとこの家に身を隠しているのに、別の事件に巻き込まれてしまう。いとこの息子で14歳のレンは孤独を抱えている分とっても優しくて、親を亡くした親友チャーリーを必死で支えているのが健気で、二人が愛おしく何度もキュンとした。心に傷を負う子供たちの話が中心かな。町の闇も、コークの事件も、後半に急に解決してビックリだけど…コークが家族のもとに帰れるから良かった。

2019/09/01

[Yoko]

今シリーズ中異例の前後編構成、しかも後編はメインストーリーと並行して、コークが田舎町で起こる陰惨な事件と関わる様子が描かれる。身を寄せた親類の息子レンが、事件を通して成長し周囲の人々と関わりながら自身のアイデンティティを見出す様が清々しい。本筋の事件の結末はややあっけない感じだが、またコークが家族とイチャイチャできて良かった。オーロラに帰りたいね。

2019/03/31

[Satoshi]

シリーズ6作目。前作の真相は、少しあっけなかったが、本シリーズは人物の魅力を楽しむ作品なので、苦にはならなかった。足を怪我したコークに代わり、少年レンが主人公の様に活躍し、チャーリーとの淡い恋愛模様もみせてくれる。コークとジョー夫妻は元の鞘に戻り、めでたしめでたしとなる。

2022/04/14

[あかぽち]

前作に引き続き、命狙われちゃってますのコーク。怪我のせいか、今回はあまり動けず。代わりにちびっこレンとチャーリーが大活躍でした。レンの成長が楽しみだなぁ。それにしても食事シーンがそそられないのは、お国柄？

2017/11/02