出版社内容情報
江戸城で斬りつけられた併右衛門。殿中で脇差の白刃をさらしてしまい、切腹お家断絶も覚悟する。筆で生きてきた奥右筆に秘策はあるか「この間の遺恨覚えたか」と、衛悟のいない江戸城中で突然、刺客に斬りつけられた併右衛門は、脇差で受けるも鞘が割れ、白刃をさらしてしまう。殿中法度にふれた咎で、目付に捕らわれ、切腹、お家断絶まで覚悟する併右衛門。筆で生きてきた奥右筆に、危難から脱出する秘策はあるのか!? 人気爆発シリーズ第八弾! <文庫書下ろし> (2011年6月、講談社文庫として刊行)
上田 秀人[ウエダ ヒデト]
著・文・その他
内容説明
「この間の遺恨覚えたか」と、衛悟のいない江戸城中で刺客に斬りつけられた併右衛門は、脇差で受けるも鞘が割れ、白刃をさらす。殿中法度にふれたと目付に捕らわれ、切腹、お家断絶を覚悟する併右衛門。筆で生きてきた奥右筆に、危難から脱出する秘策はあるのか!?人気爆発シリーズ第八弾。文庫書下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
TakaUP48
61
城内で併右衛門に伊賀者が切りつける刃傷事件が発生。襲撃を避けたが刀の鞘が割れ刃が見えたとのことで、あわや切腹か?併右衛門、絶体絶命の窮地!執政衆協議により併右衛門切腹の案を伊豆守が持ってくるが「切腹はならぬ」。評定所に預けよと家斉の弁。評定所での併右衛門は、奥右筆の知識をフル活用して、罪問わずを勝ち取る。無事帰宅した立花家では、衛悟と瑞紀の婚約を発表。ホッと暖かい気持ちになるも束の間、執拗に伊賀者の襲撃を受ける。瑞紀もあわやの場面で、冥府防人の助太刀。伊賀者は、越中守と治済に救いの二股をかけたのだが…。2022/04/12
オーウェン
51
併右衛門が城内で切り付けられ、反応で脇差の白刃をさらしてしまう。 この御法度により、切腹を命じられる可能性がある。 そこで奥右筆の力を使い、前例がないかを探す評定による争いに。 今でいう裁判のようなものだが、これまで衛悟ばかりが派手な部分を担当していたが、ようやく併右衛門らしいエピソード。 御庭番集に対抗して伊賀忍が暗躍し始める。 2人の敵が続々増え始めており、油断ならない状態になってきた。2023/10/15
海猫
32
展開上この巻は剣戟場面があまりない。そのぶん陰謀に対して主人公が仕掛ける駆け引きには法廷劇的な面白さがあり、比較的地味で静的な巻ながらもシリーズの厚みを感じさせられる内容だった。いよいよこのシリーズもクライマックスが近づいてきたようで今から次巻が待ち遠しい。2011/06/28
金吾
26
○正当防衛も駄目とは武家の総本山とは思えませんでした。太田備中がなぜ大物ぶっているのだろうと感じました。2025/10/26
金吾
22
○併右衛門と太田備中との戦いは面白かったです。刃傷の話はいくらなんでもやりすぎだろうと思いました。2023/12/30
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