講談社文庫<br> ムーミン谷の彗星 (新装版)

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講談社文庫
ムーミン谷の彗星 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062769327
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ムーミン谷に彗星が落ちてくる!? 天文台へスニフとむかうムーミントロールは、スナフキンと出会う。ムーミンシリーズ第2作。長い尾をひいたおそろしい彗星が地球にむかってくるというので、いつも静かなムーミン谷は大さわぎに。ムーミントロールは仲よしのスニフと遠くの天文台へ出かけ、彗星をしらべてくることに。道中、スナフキンや可憐なスノークのお嬢さんと友だちになるけれども、ぐんぐん彗星は近づいてきて……。

世界中で愛されているフィンランドの作家、ヤンソンが描く「ムーミントロール」のお話は全部で9つ。このお話は、幻の第1作「小さなトロールと大きな洪水」が発表されるまでの長い間、第1作とされていたものです。

第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
第7章
第8章
第9章
第10章
解説……下村隆一(1969年1月24日 初版への「解説」より)
附記……山室 静
ムーミン谷の魅力 1 『ムーミン谷の彗星』風変わりでも、かまわない……冨原眞弓


トーベ・ヤンソン[トーベ ヤンソン]
著・文・その他/原著

下村 隆一[シモムラ リュウイチ]
解説/翻訳

山室 静[ヤマムロ シズカ]
解説

冨原 眞弓[トミハラ マユミ]
解説

内容説明

長い尾をひいた彗星が地球にむかってくるというのでムーミン谷は大さわぎ。ムーミントロールは仲よしのスニフと遠くの天文台に彗星を調べに出発し、スナフキンや可憐なスノークのお嬢さんと友達になるが、やがて火の玉のような彗星が…。国際アンデルセン大賞受賞作家ヤンソンの愛着深いファンタジー。

著者等紹介

ヤンソン[ヤンソン][Jansson,Tove]
1914年フィンランドの首都ヘルシンキ生まれ。ストックホルムとパリで絵を学ぶ。1948年に出版した「たのしいムーミン一家」が世界じゅうで大評判となり、以降「ムーミンパパの思い出」「ムーミン谷の夏まつり」「ムーミン谷の冬」など、一連の傑作を書いた。2001年6月没

下村隆一[シモムラリュウイチ]
1928年大阪市生まれ。東京大学経済学部を病気のため中退。北欧児童文学の翻訳家として活躍したが、1969年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

271
解説を読むと、ムーミンの一連のシリーズの中では、本書がごく初期に書かれたものということである。しかも、お話よりも絵が先に描かれたらしい。たしかに、ムーミンと聞いて多くの人がまず最初に思い浮かべるのは、プロットや物語の内容ではなくて、あの独特の味わいのある絵だろう。ムーミン一家をはじめとして、スナフキンから果てはニョロニョロにいたるまでファンも多い。また、キャラクターとしてだけではなく、影を伴った風景は一層に抒情的だ。絵本ではないのだが、挿絵がなければ成り立たないくらいに一体化しているということなのだろう。2012/12/26

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

177
「彗星って、ほんとにひとりぼっちで、さびしいだろうなあ……」「うん、そうだよ。人間も、みんなにこわがられるようになると、あんなに、ひとりぼっちになってしまうのさ」 彗星をずっとどんなにかこわがっているのに、その気持ちになって思いやるムーミンのやさしさも、それを自分の身に置き換えるスナフキンの洞察力も好き。「どんなことがあっても、あんたがこわがらないあいだは、わたしもこわくないの」と言うおじょうさんの愛もかわいい。非日常なことがあって絶望してもどこかのんびり地に足ついてるムーミン一家やっぱり大好き。2020/02/06

ユメ

132
この本の始まり方が好きだ。冒頭、スニフが「こわそうなひみつの道を見つけた」と誘う。それに対しムーミントロールは「サンドイッチをもっていかなくちゃ」と応じ、ママは「そりゃいいわね」と送り出してくれる。この鷹揚さが良いなぁと思う。その後、彼らは、スナフキンやスノークたちを始めとした、沢山の生きものに出会うことになる。ムーミンたちは、優しいだけではない。意地悪を言うことだってある。けれど彼らは、自分とは異なる生きものが存在するのを当然のこととして受け入れている。それが、ムーミン童話が居心地良い理由の一つだろう。2015/03/28

アキ

117
これが書かれた1948年のフィンランドはまだ戦争の爪痕が町に残っていた。この彗星はソ連という大きな戦争の相手国だったのかもしれない。すべてを焼き尽くす真っ赤な彗星は、小さきものたちをすべて破壊するようにみえたが、洞窟に逃れたムーミントロールの仲間たちは彗星が去った後に平穏な日々を取り戻す。彗星が迫る中、切手に固執するヘムルやノートに対策を記すスノーク、直前までケーキを焼くムーミンパパとママ、ムーミン谷に戻るムーミントロール、ねこを追いかけるスニフ、ハーモニカを吹くスナフキン。著者が何度も加筆した第1作。2022/09/03

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

115
誰かがテントの中でハーモニカをふいている音が、きこえてきました。(中略) テントからは一ぴきのムムリクがあらわれました。緑色の古ぼけたぼうしをかぶって、パイプをくわえています。……こんな風にスナフキンがムーミンの物語に初登場したのが本書。長い尾を引いた彗星が地球に近づいてきて、ムーミン谷は大騒ぎ。彗星の様子を探るため、ムーミントロールはスニフを連れて、遠くの天文台に向かいます。途中でスノークのお嬢さんと出会い、皆でムーミン谷に帰ります。刻々と迫る彗星。幻の処女作『大きな洪水』に続くシリーズ第二作。2014/09/20

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