内容説明
総合商社の中間管理職・彦坂祐介は、巨額の負債を残して失踪した同期の探索に行き詰まる。都市銀行を定年後、酒浸りの日々を送る雨宮、趣味生活の果てに世界一周旅行に出た河合。“アラ還世代”三人組が見出した、この先の人生の道筋とは!?東京近郊のベッドタウン・虹が丘を舞台に描く、もうひとつの企業小説。
著者等紹介
高任和夫[タカトウカズオ]
1946年宮城県生まれ。東北大学法学部卒業。三井物産入社。’85年に『商社審査部25時』を発表。以降、作家とサラリーマンの二足のわらじを履き続ける。’96年、50歳を機に依願退職、作家活動に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sayan
4
著者のこれまでの作品とは随分異なり、退職後の元企業人に焦点をあてた作品。登場人物の発言ひとつひとつは興味深かった。西洋の諺をめぐる場面で「働かなければ馬になれない」「なぜ?」「働かないと自分というものがわからない。長所、欠点、能力、可能性など」「働き続けたが結局馬になれなかった」「働くというのは必要条件だけれど十分条件ではないのかもしれない」「では十分条件は?」「自分より優れた人から話を聞く、でもそんな人めったに周りにいない、だから本を読む」多様な生き方が叫ばれるが、一方でなんだかリアリティがあった。2016/11/16
ケン五
4
どんなかなって思って読んだけど、共感するのは難しー。勝手にすればーと思ってしまうが、そんな年になったら分かるのかなあ。2011/02/10
びりけん
3
☆3つ。おっさんが不倫する話。趣味合わず。2019/01/14
舟華
2
アラ還の男性3人がお話の中心。敗者復活とは…?と思いながら読みはじめたら不倫の話が出てきたりして「え?そんな復活戦なの?」と思ったけど、最後の最後が復活ののろしだったのかな。船旅だったりアル中だったり失踪だったり…それぞれの話は濃いっちゃ濃いかな。2025/02/08
Z@@Z
2
定年近くになってからの自分の身の振り方について考えた 仕事仲間しかいない中年男性になりはそう 考え方は色々だけど、仕事があるからこそ、その他のやりたいことに力が入れられる? 人の役に立つことを何か見つけてやると生き甲斐になるかも2024/02/25
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