内容説明
住友商事元常務・鈴木朗夫が辿った反逆人生を描く。管理に全身で刃向かい、陰湿な日本的企業社会を一刀両断にして逝った男。抜群の企画力、折衝力、語学力を持ちながら、ひけらかすこともなく、“命に逆らいて君を利する”―誇り高き生と壮絶な死。現代ビジネスマンに鋭く問いかけるノンフィクション。
目次
帰らざる人
男の美学
ジャン・コクトー
母と叔母と
自称スペイン特使
ビジネス・レターの風格
タフ・ネゴシエーター
卓越した「現代世界論」
Don’t disturb
管理に刃向かう〔ほか〕
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年山形県酒田市生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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AICHAN
34
図書館本。命ニ逆ライテ君ヲ利スル、之ヲ忠ト謂ウ。これがタイトルの意味であり、このポリシーで生きた男が主人公のノンフィクション。その男は住友商事に勤めた鈴木朗夫。モットーのまま上司に社長に意見しまくり、住商のために壮絶に生きた。日本人社会の非論理的なところや個人が確立していないところ、あるいはうじうじと卑屈なところに、全存在をかけて「ノン」と言い続けた。生涯、ヨーロッパに憧れ、日本人離れした容貌と考え方で一途に生きた。コクトーに心酔し詩人的な彼は自分を一個の詩人ととらえ、美を求めて生きて死んだ。2019/06/24
Yasushi I
3
住友商事元常務、鈴木朗夫の生涯。類まれな国際感覚、組織人を無視した自らのルールを貫きつつも、仕事そして信頼に足る上司、部下との切磋琢磨する姿は、企業で働くとは何かを鋭く問いかけてくる。彼が病いのなか社長へ綴った一文に力を貰った。「今、齢五十六、いみじくも充実の十年の後節に入り、私は自分が今迄曲がりなりにも積み上げてきた経験と知恵は此の二〜三年間の企業決戦の中で使い切る為のものであり、過去三十年の助走はこれからの三年間の跳躍があってこそ意味があり、美学にかなうと思いました」 自らもこうありたい。2015/12/09
るるこ
3
やれコアバリューだのストラテジーだのと横文字単語にかぶれてる昨今の学生諸君に読んでもらいたい。2013/02/26
Gonta55号
3
☆5 共感出来ないところもあるが、教訓多し2012/08/02
atsut101
2
50代半ばで亡くなった、住友商事の元常務・鈴木朗夫氏の反逆人生。東大の学生だった鈴木氏は、1位:三井物産、2位:三菱商事、3位:丸紅、4位:伊藤忠、5位:住友商事の当時、丸紅に受かったのに住友商事に入社した変わり者。定時出社は殆どなく、出社はいつも昼頃。それでも仕事は優秀だったので、当時上司だった伊藤正氏(5代目の社長)が住友商事に9:15、9:30、9:45の始業時間を作らせた程の逸材。できることなら、もっと掘り下げて欲しかった。2014/10/12
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