内容説明
一九八五年。ぼくは、未曾有のバブル景気の端緒となったこの年に、株のディーラーになった。同い年の永遠のライバル、修一の背中を追って。狂奔する相場に「運命の日」が過ぎ去ったあと、修一はカンボジアへと姿を消した。彼は何を求めて森に入ったのか?私たちの正しさや生きる意味を問う、挑戦的物語。第1回日経小説大賞佳作受賞。
著者等紹介
三輪太郎[ミワタロウ]
1962年名古屋市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社などに勤務のかたわら、評論、小説などを書き始める。’90年「『豊饒の海』あるいは夢の折り返し点」で第33回群像新人文学賞「評論部門」受賞。2006年、『あなたの正しさと、ぼくのセツナさ』で第1回日経小説大賞佳作受賞(受賞時のタイトルは『ポル・ポトの掌』)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nao
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何がテーマの話なのかが、私には理解できなかった…(-。-;2013/02/18
スナフキン
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う~ん難しくて結局分からなかった・・・2012/10/02
あるいてく
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中盤までは、過去と現在を交互に交えて話しが進んでいき、株式に傾倒していく学生のノスタルジックな雰囲気と流麗な会話のやりとりで高尚な読書をしている様な感覚に凄く面白いと挽きこまれる展開だったけど、後半は現在が追いついてしまいカンボジアに対する禅問答の様なディベートに終始する展開について行けずなんか食傷気味な展開に感じた。 ポルポトとの会話は村落での姿をTVで見た事があったので、ここまで深い会話部分は作者の想像によるカタチなのかと感じた。小説のタイトルも心は通っていなかったからポル・ポトの掌の方がよかった。2012/07/24
fuku
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ポルポトおじさんと修一さんの焦り2010/07/14