出版社内容情報
いよいよ始まる。最後の学年、最後の戦いが。100m、県2位の連と4位の俺。「問題児」でもある新入生も加わった。部長として、短距離走者として、春高初の400mリレーでのインターハイ出場を目指す。「1本、1本、走るだけだ。全力で」。最高の走りで、最高のバトンをしようーー。白熱の完結編。
第一章 エネルギー・ゼロまで
第二章 問題児
第三章 それぞれの挑戦
第四章 アンダーハンド・パス
第五章 光る走路
終章
文庫版 特別座談会『一瞬の風になれ』3年目の同窓会
佐藤 多佳子[サトウ タカコ]
著・文・その他
内容説明
いよいよ始まる。最後の学年、最後の戦いが。100m、県2位の連と4位の俺。「問題児」でもある新人生も加わった。部長として短距離走者として、春高初の400mリレーでのインターハイ出場を目指す。「1本、1本、走るだけだ。全力で」。最高の走りで、最高のバトンをしよう―。白熱の完結編。
著者等紹介
佐藤多佳子[サトウタカコ]
1962年東京都生まれ。1989年、「サマータイムで」月刊MOE童話大賞を受賞しデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で’98年、産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、’99年に路傍の石文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
445
新二達と、自分もともに悔しさ、嬉しさをわかちあえ、一緒に過ごした気持ちになりました(^^)とにかく引きこまれました。最後は感涙!だけど、この作品は自分には酷(>_<)中学でやめないで、高校も陸上部をやってればよかったと、第1部よりも第2部、第2部より第3部と、どんどん後悔の気持ちが強くなってきました。高校生活に戻って陸上部に入りたいよ~。でも俺は短距離でなく長距離でしたけどね(^^;)そんな気持ちは強くなりましたが、面白さは文句なしです!2017/03/17
hiro
292
読み終えて出た言葉は、ええ~これで終わり?200mの結果は、谷口とはどうなるの、インターハイは、健一は復活するの、大学は蓮といっしゅに行くの等々、作者に教えてと言いたい結末だった。作者は読者に自由に想像してくださいということだろうか。やはり最後は、春野台高校陸上部の3年間と、今度の目指す道について、新二と蓮の二人に小説のなかで話してほしかった。でも3年間でよく二人とも成長したなと読んでいてうれしくなるような小説だった。読んでいて思わず、「春高、ファイトーッ」と声を出してしまいそうになるぐらい応援していた。2011/08/18
SJW
290
シリーズ第三部の完結編。新二は高校最後の学年となり、部長としてチームをまとめていく。問題児の新入生も加わりインターハイ出場を目指して地区大会に挑んでいくが、手に汗握る展開に目が離せない。第一部、第二部でもかなり話に引き込まれたが、第三部はもっとのめり込んでいった。軽快なテンポの文章でストーリーは進み、頁をめくる手が止まらなくない。大会のその場にいるような錯覚で、読んでいるだけなのにドキドキしたり、新二や仲間達と涙を流しそうになっりした。久々に小説を読んだだけで青春を謳歌してしまった感じがする。(続く)2018/08/02
mae.dat
285
第3部-ドン-。うわー。一瞬風になったー。1,2部よりも明らかにページ数が厚くなっているのに、スピードは寧ろ加速したよ。ムードメーカーの桃内くん。連とは違う方でセンスの高く、しかし問題児でもある鍵山くんを混えて。そして何より根岸くんですよね。熱いねぇ。精神的にもスポ根しているねぇ。一悶着がありながらも良いチームになりました。メインキャラクターは言わずもがなで。サブキャラの皆さんが、それぞれ重要な役割を果たしているのが全体を纏めていて凄い。そして南関東大会での100m決勝と4継決勝は自然と力が入りますよ。2025/05/16
ミカママ
283
久しぶりに寝食忘れる小説に出会えました。長編だし、青春もの苦手だし、二の足踏んだのですが、読み始めたら一気。私の場合、「いい小説」というのは、たとえば読んでいる途中でほかのこと(家事とか仕事とか)をしなきゃいけないときに、用事をしながらもその小説の内容や主人公たちについて考えてしまうもの、というのがひとつの目安なんですが、これはまさにドツボ。新二、いいなぁ。GFの谷口、かわいいなぁ。みっちゃんも最高。ラストの4継の決勝では当然泣きました。健ちゃんの復活も見たかったけど、それを望むのは欲張りすぎでしょうね。2013/11/25
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