講談社選書メチエ<br> 大東亜共栄圏―帝国日本の南方体験

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講談社選書メチエ
大東亜共栄圏―帝国日本の南方体験

  • 河西 晃祐【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062586344
  • NDC分類 210.75

内容説明

一九四〇年八月一日、「大東亜共栄圏」という言葉が外務大臣・松岡洋右によって初めて公表された。新秩序構想を支えるスローガン「八紘一宇」の出自とは?やがて東南アジアを軍事占領し、対米開戦に到る日本の針路はこの構想で想定されていたのか。日本人の目を異文化へと開く一方、三年半余りにわたって二〇〇万の日本人に「南方」での生活を強い、数千万の東南アジアの人々に「日本人」と「日本文化」を目撃させた特異な歴史的運動を多角的に検証する。

目次

第1章 大東亜共栄圏構想の誕生(ドイツ勝利への危機感;松岡洋右の登場と大東亜共栄圏構想;日米・日独・日ソ交渉と大東亜共栄圏構想)
第2章 大東亜共栄圏構想と対米開戦(松岡の帰国と大東亜共栄圏構想の停滞;選択された日米開戦;開戦前「独立」構想;「八紘一宇」と「亜細亜の解放」)
第3章 異文化体験の空間(「独立」か「占領」の継続か;マレー軍政部の多民族統治;徴用作家の南方体験;東南アジア情報の還流と蓄積)
第4章 「アジア解放」をめぐる異文化交渉(抗い続ける他者の姿;独立に対する本心;南方特別留学生制度と大東亜会議;崩壊する共栄圏)

著者紹介

河西晃祐[カワニシコウスケ]
1972年、東京都生まれ。上智大学文学部史学科卒業。上智大学文学研究科史学専攻博士後期課程修了。文学(史学)博士。現在、東北学院大学文学部歴史学科教授。専攻は日本‐東南アジア国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

1940年8月1日松岡洋右によって公表された大東亜共栄圏構想。その用語はどのような国際情勢、いかなる意図から掲げられたのか。「大東亜共栄圏」という言葉が当時の外務大臣・松岡洋右によって初めて公表されたのは1940年8月1日であった。その用語は当時のどのような国際情勢をふまえ、いかなる意図を持って掲げられたのか。
やがて東南アジアを軍事占領し、対米開戦へと突き進むことになる日本の方向は、この構想が想定する道だったのか。また、この構想を支えるようになる「八紘一宇」というスローガンは、そもそもどんな思想的出自をもつのか。
対米外交の行き詰まりと東南アジア情勢への介入が拡がるなか、これらの言葉は日本人の目を「南方」異文化へと開き、「共栄圏」への志向を強めていく。
結果的には3年半余りしか続かなかった「大東亜共栄圏期」。その間200万人を超える日本人に東南アジアでの生活を強い、数千万人の東南アジアの人々に「日本文化」を目撃させた特異な時代は、どんな状況に生まれてきたのか、何か明確な理念を持っていたのか。
本書は1940年代前半の日本全体を覆った歴史的運動を多角的に検証する。

第一章 大東亜共栄圏の誕生
   一 ドイツ勝利への危機感
   二 松岡洋右の登場と大東亜共栄圏構想
   三 動き出した東南アジア情勢
   四 日米・日独・日ソ交渉と大東亜共栄圏構想
第二章 大東亜共栄圏構想と対米開戦
   一 松岡の帰国と大東亜共栄圏構想の停滞
   二 選択された日米開戦
   三 開戦前「独立」構想
   四 「八紘一宇」と「亜細亜の解放」
第三章 異文化体験の空間
   一 「独立」か「占領」の継続か
   二 マレー軍政部の多民族統治
   三 徴用作家の南方体験
   四 東南アジア情報の還流と蓄積
第四章 「アジア解放」をめぐる異文化交渉
   一 抗い続ける他者の姿
   二 独立に対する本心
   三 南方特別留学生制度と大東亜会議
   四 崩壊する共栄圏

河西 晃祐[カワニシ コウスケ]