内容説明
敵持ちの剣客と正体を知られたことで長屋の住人とも馴染んだ若き浪人、孫谷兵六。ご隠居が恋騒動を起こしたり、木綿問屋に引き取られた春吉がかどわかしに遭ったりと、人情長屋は忙しい。そんな折、兵六が想いを寄せていたお久美が婚家の仕打ちに耐えかね、堅川の橋の袂で茫然と佇んでいた。
著者等紹介
押川國秋[オシカワクニアキ]
昭和10年宮崎県生まれ。中央大学法学部卒。東映脚本課を経てフリーの脚本家に。『遠山の金さん』『人形佐七捕物帳』『旗本退屈男』など、おなじみの映画・テレビドラマの脚本を手がける。平成11年、『十手人』(講談社文庫)で第10回時代小説大賞を受賞。最後の受賞者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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