講談社文庫
機巧館(からくりやかた)のかぞえ唄―名探偵夢水清志郎事件ノート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062762557
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

霧に包まれる機巧館。館に住む老推理作家は密室の書斎から煙のように消えた。机に残された『夢の中の失楽』という題名の推理小説。やがて作中のかぞえ唄の通りに見立て殺人が起きて…。どこまでが現実でどこまでが夢なのか。名探偵夢水清志郎をして、「謎を解くのが怖い」と言わしめた事件の真相とは。

著者等紹介

はやみねかおる[ハヤミネカオル]
1964年三重県生まれ。三重大学教育学部卒業後、小学校の教師に。子供たちを夢中にさせる本を探すうちに自ら書きはじめ、『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hnzwd

39
名探偵夢水清志郎シリーズ。過去の作品へのオマージュが多いシリーズですが、今作は表紙ページを複数回出したりして、さらに凝った作りになっています。どちらが夢でどちらが現実なのか、という構成もかなりの拘りで、、、児童文学の枠組みを超えちゃってるような。。匣の中の失楽への愛を感じる作品でした。2016/09/02

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

29
虹斎寺で怪談話をすることになった「怪談」。ある推理作家のパーティーに招待された名探偵夢水清志郎たちでしたが、パーティーの途中で推理作家の姿が消えるという事件が起こり・・「夢の中の失楽」。教授の家に何故か赤ちゃんが!?「さよなら天使」。シリーズ第6弾。「夢」は、何だか夢を見ているような不思議な話でした。結局のところどういった結末だったのでしょうか?残念ながらよく分からなかった。「さよなら」は教授の育児教育が面白かったです。教授に育児を任せたら社会不適合者になりそうだけど名探偵には育ちそう(笑)★★★2011/11/27

たらこりっぷ

11
これを児童書としてまず世に出すというのは確かに驚くべきことです。大人でもぐるぐると目が回ってわからなくなってしまうのですから。ただ、これからも読書を楽しんでほしい、ミステリの世界をもっとさまよってほしい、というはやみねさんの熱い思いを一番感じました。親子でミステリを語り合うには格好の一冊かもしれません。2015/06/07

十六夜(いざよい)

10
夢と現実、作中と現実がコロコロ入れ替わるので、現実がどうなっているのかなかなか掴みきれずヤキモキさせられた。ややこしかったけど、割りと好きな仕上がりの作品。2019/09/08

練りようかん

9
呪いと怪談の謎を現実に置き換えてあっさり解決しちゃう清志郎。これが伏線だと思いながら読み進めたが、難易度がとっても高く読後も確信できる真相がわからぬまま。有名作家が書いた「夢の中の失楽」はその後起こる事件が既に描かれ、夢か現か入れ子構造の幻想と迷走、ムードもまた『匣の中の失楽』を彷彿させるスペシャルな味わいだった。鮭紙賞や建築家中村は笑えたけれど、殺人トリックは子供の幸せを第一に考える清志郎にとって、絶対夢じゃなきゃいけないもので笑えないどころか怒りさえ感じた。とてもティーン向けとは思えない規格外作。2024/12/06

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