内容説明
アパートのベランダに毎朝置かれる、水の入ったペットボトル。交通事故現場に集結する無線タクシー。密室状態のテント内で割れた七つのスイカ―誰が、なぜそんなことを?不可解な「本格」的状況を神出鬼没の童顔探偵・猫丸先輩がすらりと解決。その推理はますます冴えわたる!?人気シリーズ第2弾。
著者等紹介
倉知淳[クラチジュン]
1962年静岡県生まれ。’94年『日曜の夜は出たくない』で東京創元社からデビュー。’01年、『壷中の天国』(角川文庫)で第1回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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セウテス
100
猫丸先輩シリーズ第5弾。「推測」に続く2冊目であり、「水のそとの何か」や「魚か肉か食い物」他6作品の短編集。タイトルを見て解る通り前作同様、有名ミステリのもじりであり、元作品を考える事も楽しい。空論となり、前作よりも登場人物たちとのコミカルな会話に本作の魅力が移ってきた感じだ。謎を推理しやすいというのも、本シリーズの特徴だろうが、それでも納得してしまうのは猫丸先輩の人徳だろうか。そうは言っても「とむらい自動車」などは、笑いの中でもしっかりと、でもあくまでさらりと手掛かりを含ませる、流石だ益々好きになる。2019/08/23
gonta19
70
2008/9/14 Amazonにて購入。2015/10/15〜10/173年ぶりの倉知作品。猫丸先輩が活躍する連作短編集。相変わらず、飄々と生きる先輩がカッコイイ。10年前の発表だが、猫丸先輩シリーズの続編は出ていないみたい。倉知さん、是非続編をお願いします!2015/10/17
ダイ@2019.11.2~一時休止
66
猫丸先輩その5。短編集。子ねこを救え・な、なつのこなんかがイイ。2013/09/19
mihya
64
小柄で童顔の三十路、猫丸先輩がある時はビーチで、ある時は公園で、またある時は電話の向こうで謎を解く。だが正答かどうかは分からない、あくまで『空論』。 「とむらい自動車」では、あの八木沢が…。「夜の猫丸」では、あの八木沢が…。 どれも軽く読めて楽しかった。2023/07/22
aoringo
51
初猫丸先輩。日常の謎六編。消えた大食い少女と、夜中の誰もいないオフィスで鳴る電話が面白かった。他のも読もうっと♪2018/06/06