内容説明
二代将軍秀忠に、世子竹千代(家光)が生まれ、その乳人に志願したのが美濃の浪人の妻お福。家光の将軍継嗣に尽力し、大奥全体の規律を定め、「表」の老中に匹敵するほどの権勢を持つようになった婦女=春日の局だ。ついで、お万の方、矢島の局、桂昌院、絵島など、歴代の大奥の人間模様を鮮やかに描いた海音寺史伝。
著者等紹介
海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
1901年鹿児島県生まれ。國學院大學高等師範部卒。中学校の教師を務めながら執筆を開始。’36年『天正女合戦』『武道伝来記』で直木賞を受賞する。その後、菊池寛賞、NHK放送文化賞、日本芸術院賞などに輝く。紫綬褒章を受章、文化功労者に選出されたが、’77年に76歳で他界した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Melody_Nelson
3
大奥をゴシップ的に扱っているのかと思いきや、「大奥」と「表」の政治の関係などを描いていて、なかなか面白かった。「高家」の成り立ちとか、思わぬ知識を得たりして。6代・家宣までの話だが、徳川期最後まで読みたかったな。しかし、母親とか奥さんとか妾とか、将軍たちは女性の意見に左右され過ぎの感があり、それが不思議。家宣はその中でも「頑張った感」は伝わってきたが、基本的に幕閣は取るに足らない、どうでもいいことで騒ぎがちな。今も会社で見られる光景だ…。2015/10/29
ともぞう
0
大奥のおさらいみたいな本。 大奥に関しての歴史本や、徳川家の歴史本を読んでいる人には物足りない印象でしょう。 最後はえ?これで終わり?ってカンジの読後感。2015/04/24
Ribes triste
0
名調子で、まとめられている。さくさく読了。2013/04/20
あまね
0
大奥の成立から六代家宣まで。漫画『大奥』の参考にと思って。2009/09/11
lovejoy
0
★★★2019/09/12
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