内容説明
明治二十二年、秋。東海道線で一人東京に出た世津は、静岡随一の格式と規模を誇る茶商・清華堂の箱入り娘であった。親の決めた許嫁を捨て、出入りの茶園の末息子・信吉とかけおちし、約束の宿で落ち合うはずだったが…。運命に翻弄され、求め合いながらもすれ違う二人の生きる道を哀切に描く長編ロマン。
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
東京生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』で第41回直木賞を受賞。’91年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。小説、脚本、舞台演出と多方面に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ともくん
49
令和の世も、明治の世も、愛し合う男と女は同じ。 求め合い、すれ違う。 男と女を結ぶものは何なのか。 どこで、どう結ばれるのか。 それとも、違う道を歩むのか。 世津と信吉の物語は、まだ始まったばかり。2021/03/02
roco
2
女性主役の平岩作品は鉄板です。奥ゆかしいだけでなくとても強い。時々無性に読みたくなる。2018/06/19
おばりん
1
女性の大河ドラマなんかないかな~で読みはじめました。ちょっとわくわく‥ふふふ2017/06/30
レンズマン
1
明治時代の話だけど時代小説のような趣があるなあ。茶相場って難しいのね。2013/02/07
Yuuko Mutoh
0
駆け落ちに失敗して許嫁と結婚したものの未亡人となり、老舗の暖簾をまもりつつ1人娘を勘当し…とおんなの不幸ドラマかと思いきや、茶相場と港を巡る詐欺や産業革命など男の野心も絡んで興味深く一気に3巻読めました。2015/06/10