内容説明
おばのトレーラーハウスに身を寄せ、職探し中の美女ミッキー。自らをミュータントだと語る、手脚が不自由な少女レイラニ。命を狙われ、追っ手から必死に逃げる少年。議員の女性関係を調査する私立探偵のノア。謎めく複数の物語がスリリングに展開する、その先には?巨匠クーンツが壮大に描く傑作長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
youyou88
11
手足が不自由な少女レイラニは人殺しの義父を持ち、ジャンキーな母親とと共に暮らしている。おそらく自分も10歳の誕生日までには殺されると知りながら。 そしてその隣のトレーラーハウスに叔母と共に住むミッキーは子どもの頃虐待を受け今は失業中の美女だ。 レイラニと知り合い彼女の境遇に胸を痛める。 出てくる人物みんな不幸な生い立ち。。胸が痛む。 ここからどうやって幸せになるのか…上巻ではまったくわからない。 https://ameblo.jp/harayou1223/entry-12757613547.html2022/08/23
kuma.miya
1
ながーい。途中飛ばしながら最終で驚かされた。下巻を読むか考え中…2021/07/03
しろ
1
こんなに分厚い上巻の、ラストシーンでようやくどういう話かわかってビックリ。長かった…。2012/07/27
tai65
1
星4つ2009/03/03
Tetchy
0
今回は『ドラゴン・ティアーズ』でサブテーマとして語られていた“狂気の90年代”という、本来抱くべき近親者への愛情が個人の欲望の強さに歪められ、異常な行動を起こす精神を病んだ人々が主題となっている。つまり本書で語られるのが全編胸の悪くなる異常な話ばかりだ。またカーティス・ハモンドがなんとも“空気の読めない”少年で、読んでいる間、ムカつくことが多かったが、上巻の最後に至り、ようやく納得できた。唯一の救いはやはりレイラニの存在。物事を斜めに観ることで笑いに変え、辛い現実を直視することを避けるその姿は素晴らしい。2010/02/11