内容説明
本能を乗り越えて、秘密の友達となったガブとメイ。しかし、オオカミとヤギ、それぞれの仲間が2匹を許すはずはない―。300万部を超えるベストセラー絵本シリーズ再編集版の第2弾。第4部『きりのなかで』、第5部『どしゃぶりのひに』の2作を収録。あべ弘士が挿絵を全点描下ろした文庫オリジナル版。
著者等紹介
きむらゆういち[キムラユウイチ]
東京都生まれ。『あらしのよるに』で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞。同作品の劇作で、斎田喬戯曲賞受賞。2005年、映画化され全国東宝系公開
あべ弘士[アベヒロシ]
北海道生まれ。旭川市旭山動物園飼育係を経て、絵本作家に。『あらしのよるに』で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞。『ゴリラにっき』(小学館)で小学館児童出版文化賞受賞。『ハリネズミのプルプル』シリーズ(文溪堂)で赤い鳥さし絵賞受賞。『どうぶつゆうびん』(講談社)で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海猫
94
お話はコンパクトだし、簡易な文章なのに思いきり気持ちが入る。友情物語というよりもはやラブ・ストーリーですな。ラフなタッチの絵がここぞというときにもの凄い重圧感を出してくるのにハッとさせられる。次の最終巻へ、いってみよう。2016/01/12
へロム
75
「あらしのよるに」第2巻読了。狼のガブと山羊のメイの秘密が仲間にばれてしまう。お互い仲間から責められるが、それでも裏切らず信じあう二匹。このあとどうなるのか?直ぐに第3巻に進みます。【図書館本】2014/09/16
takaC
33
105円で売っているのを見つけたので買って読んだ。絵本版「きりのなかで」「どしゃぶりのひに」、小説版「あらしのよるに」に次ぐ再読。2012/06/17
はつばあば
30
辛い選択を求められたガブとメイ。集団と友情の選択・・子供達のイジメの世界を見るようだ2015/02/03
井月 奎(いづき けい)
27
ガブはたまにメイをかじりそうになります。メイは笑いながらもそれはそれでしょうがないと思っています。それはいろいろなことが違う者が友達になるときに心に留めておかなければならないことでしょう。ガブもメイも住むところに帰って同じ姿で同じ食べ物を食べる仲間がいます。その仲間はオオカミとヤギが友達になるなんて、そんなことはできないと言います。疑いから始まる関係は友達ではないのです。はたしてガブとメイは友達を選びます。それは相手を信じることでもありますが、なによりも自分を信じることなのです。つらく長い旅が始まります。2017/01/04