内容説明
激動の世が、ひとの知恵と才覚を引き出す。江戸城が官軍の手に渡り右往左往する人々の中で、いち早く牛鍋屋に目をつけ、勢いにまかせ出店攻勢をかけるお駒。士族を捨てた龍之介は、お駒を慕う女たちと“婦唱夫随”で支える。江戸から東京へ変貌を遂げる街で、目まぐるしくも鮮やかに駆け抜けた夫婦の物語。
著者等紹介
平山壽三郎[ヒラヤマジュサブロウ]
1933年東京都生まれ。千葉県立佐倉高校卒業後、出版販売会社勤務を経て、’61年、外食産業会社に転職。’93年に定年退職を迎えた後、小説の執筆に取りかかる。’98年、『東京城残影』で第9回時代小説大賞を受賞。65歳のデビューと注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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