内容説明
高森弦十郎が師範代を務める剣術道場柳花館に、ある夜数人の賊が押し入った。襲撃者の正体は弦十郎の兄弟子が道場主である弦武館の門弟たちだった!師弟の間を覆す暴挙の理由は何なのか?幕末の世情、人心ともに乱れる事件の数数を、身形はぼろだが腕は立つ青年剣士が鮮やかに裁つ、書下ろし時代連作集。
著者等紹介
乾荘次郎[イヌイソウジロウ]
1948年徳島市生まれ。早稲田大学中退後、映画評論、ルポルタージュなどの執筆活動の一方で小説誌に作品を発表。’98年、第6回松本清張賞で最終選考に残り、高い評価を受ける。短編集『孤愁の鬼』で時代小説作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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