講談社文庫<br> 分冊文庫版 塗仏の宴―宴の始末〈中〉 (分冊文庫版)

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講談社文庫
分冊文庫版 塗仏の宴―宴の始末〈中〉 (分冊文庫版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062753968
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

藍童子はそうですか――と云った後、「くれぐれも軽挙妄動はお慎みくださいますよう、中野のお方にお伝えください――」と――そう結んだ。

「真逆(まさか)ゲームが続いていた訳じゃないだろうな――」。中禅寺は電話口でそう云ったという。戸惑う記者・鳥口。眩暈坂(めまいざか)を次々に上ってくる男たちの口から複雑怪奇な出来事が語られ、古本屋の座敷で収斂していく。揆を一にして伊豆では「成仙道」と「みちの教え修身会」が鹿砦(バリケード)を挟んで対峙。村中は鳴動した。

京極 夏彦[キョウゴク ナツヒコ]
著・文・その他

内容説明

「真逆ゲームが続いていた訳じゃないだろうな―」。中禅寺は電話口でそう云ったという。戸惑う記者・鳥口。眩暈坂を次々に上ってくる男たちの口から複雑怪奇な出来事が語られ、古本屋の座敷で収斂していく。揆を一にして伊豆では「成仙道」と「みちの教え修身会」が鹿砦を挟んで対峙。村中は鳴動した。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がたやぴん

86
ほぼ全ての状況が京極堂に持ちこまれた。塗佛にまつわる考察も展開された。共通項は時間の欠落。失われた記録と記憶。そろそろ読者の記憶も失われたそうなんですがwww。ここまで、過去の死者や事件との関わりのある者、木場の家族など固有名詞で表せる登場人物は優に100を超えるから当然かな。これがどこかに収束していくとは想像できないだけに、続巻への期待が昂ぶる。2017/01/08

セウテス

85
中巻。ようやく本巻にて、関口の異変が中禅寺たちに伝えられる。宴の支度から始まって、すでに5巻目までほったらかしとは笑うしかない。次々と集まる情報に、塗仏の考察がいよいよ行われていくが、事件の核となる様な真実を見つけられない。いったい何に気がつくなら、事件全体の特異性に一本筋が通るのだろうか。催眠術にかかった敦子を追って行方が解らない榎木津、新興宗教団体に潜入したと思われる木場と、どの様に繋がるのか。シリーズの中で本作は、正直どうにも理解出来ているのか不安になる。ここまでくれば、詰め込み過ぎの感は否めない。2018/12/20

ゆいまある

64
いかん。少しずつ読んでいたからか話についていけてない気がする。怪しい宗教団体と、政治団体を名乗る武闘派集団がいて、更に催眠術使う薬売りがいて、村人を皆殺しにしたお嬢さんがいて、その人も占い師で、何しろ記憶を弄られてるから誰の言ってることが正解か分からなくなるし、登場人物も多過ぎ。えーっと今木場はどこにいるんだっけ。印象的な場面も台詞もそれなりにあるけど、肝心の京極堂はなんだか妖怪の話ばっかりしてる。夢かうつつか分からないような話なので途中何度か眠くなる。さて、畳みきれるのかこの風呂敷を。長いぞ!2019/04/02

えみ

57
決着まで、決して終着地点を見通すことが出来ないのが京極堂シリーズのお決まりだ!ぼんやりとした薄霧の中に放り込まれてここまできたけれど、詭計多端の悪者たちが沁み広がっていくように、躊躇うそぶりも見せず混沌とした世界を創りだしていく。誰が誰を騙し、誰が何を欲しているのか。最終巻目前になっても見えてこない終わり。それどころかここにきてまた奇妙な出来事が一つ、そしてまた一人、そしてもう一人…と不可思議な禍に巻き込まれた者たちが眩暈坂を上がってやってくる。最後の砦、期待の京極堂はどう動き、果たして何を祓うのだろう。2021/10/09

たぬ

36
☆4 もう第二部の中巻だってのにネームドキャラさらに追加&物語は一層込み入ってきて誰がどこの所属でどんな性格なのやら半分近くついていけねえ。これだけの大風呂敷を最後はどうたたむのだろう?とついていけないなりにハラハラワクワク。55頁の「僵尸」ってこれキョンシーだよね。テンテンめっちゃかわいかったなー息止める練習したな―。脱線しつつ最後の下巻へ。2023/06/20

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