内容説明
人気テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」でおなじみの著者が、禁を破って書いた、ニセモノの世界。素人はなぜ騙されるか、プロを欺く巧妙な手口、ニセモノが放つ妖しい魅力など。「品物は口を利かないが、人間は口を利く」。当代一の目利きが骨董の真贋鑑定を通して明かす、ホンモノの見分け方と人間鑑定術。
目次
第1章 世の中はニセモノあってこそ!
第2章 ニセモノ侮るべからず
第3章 ニセモノが放つ「甘く危険な香り」
第4章 私を騙したニセモノ師たち
第5章 ニセモノ師たちのすさまじい攻防
第6章 世間を騒がせたニセモノ事件簿
第7章 目利きの真髄ここにあり
第8章 ホンモノはあなたの手のなかに
著者等紹介
中島誠之助[ナカジマセイノスケ]
1938年、東京生まれ。古美術鑑定家・エッセイスト。現在、講演で各地をまわるほか、鑑定士やタレントとしてテレビ出演し人気を博している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
41
骨董品は、九割が偽物だと書いてある。 これだったら骨董商は、詐欺集団だ。 まさにいま流行りのおれおれ詐欺だ。 では、東京ビッグサイトで4月に大々的に行われる「2026年春 骨董グランデ」に出品される骨董品の九割はニセモノなのか。 著者の中島誠之助は、売る方も悪いが、買う人間も悪いと言うが。専門知識を持った売り手が、騙そうと思って舞台を作って買い手を騙すのを楽しそうに書いているのを読んでいると憤りを感じる。2026/03/06
№9
40
小気味いい。「ニセモノ」のことを書くことは後書きにもあったように、本当に勇気のいることだったろうが、何でも鑑定団そのままの、軽妙かつまっすぐなその語りには、骨董に興味のない自分をもその世界に引き込ませる魅力がある。「モノには罪はない」と繰り返し出てくるように、「ニセモノ」に翻弄される人々のその「欲深さ」にこそ、人間世界のおぞましさと悲しさがあるのだと説く中島の語りには、「モノ」を愛してやまないからこその率直な洞察がある。巻末のなぎら健壱の感想もよかったな。「いい話」を久々に聞かせてもらった、そんな読後感。2014/07/16
ntahima
38
私には元来、収集欲とか所有欲というものがない。寧ろ無所有欲と言うか自分で背負える荷物だけを友に旅するように生きるのが理想だと思っている。但、古書や絵画、骨董、食通のような趣味人の話はよく読む。一種の反作用の様なものだろうか?著者は『開運!なんでも鑑定団』の人気鑑定人であり「いい仕事してますね」の決め台詞で知られる。容易には知り得ない骨董品業界の内情が知れて非常に興味深いが、業界オメルタの掟でもあるのか、語りが抽象的かつくどい。最後の「座の文化」から「立の文化」への変化に伴う、新しい美の発見の主張には共感。2012/06/30
ゆー。
34
「骨董界の修羅場をかいくぐってきた中島誠之助さんのエッセイ。開運!なんでも鑑定団で『いい仕事してますね』と発言する人物。その言葉は父親譲りなのだとか。このエッセイ何が面白いかって、売り手側と買い手側の気持ちをきちんと分けて書いている。そりゃ売り手は高く売りたいし、買い手は安く買いたい。ニセモノをつかまされた経験がある著者だからこそ書ける話だけど、その経験をバネにしてホンモノを見分ける努力を怠らないプロ意識が高い。 『いいエッセイ読みましたφ(..)』」2021/05/25
しーふぉ
22
虚々実々の世界です。贋作は掴まされた方が悪いという考え方がある。プロが見れば分かるというけど中島さんも実際には掴まされている。しかしニセモノがあるから骨董の世界は面白いのかもしれない。2019/09/18




