内容説明
いずこも同じ警察の裏金。北海道、高知から火の手があがった疑惑は愛媛、京都へと燃えひろがった。白日の下に曝された不正だが、その手口にほとんど変わりはない。ということは…。全国紙が真正面から取り組もうとしないなか、なおも敢然と追及のペンを揮う地方各紙の記者魂がここにある。
目次
序章 すべてがウラになる
第1章 高知県警捜査員と記者の苦悩
第2章 愚かなり愛媛県警
第3章 兵庫県警、京都府警にみる「抑圧の構造」
第4章 北海道警その後
第5章 警察と報道―メディアはどう権力チェックをしてきたか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うたまる
1
日本各地の警察の裏金不正を追ったルポルタージュ。高知、愛媛、京都、北海道と、同じ構図で不正に迫っていく様をある種冷めた目で追っていた。なぜなら、声高に追求するメディアもまた自治体の予算という税金で悪びれず利得を受けてきたから。また、全く同じように身内の不祥事に対して隠蔽、あまつさえ木で鼻を括った謝罪しかしてこなかったから。ところが第五章からメディアと警察との癒着がテーマになり、俄然面白くなる。冤罪は警察が作りメディアが定着させる共同正犯である。ずっと思っていたこのことを、ズバリ指摘した本を初めて読んだ。2015/05/07
VC
1
トカゲのシッポ切りみたいに、なにも貰わず命令で裏金作りをやった人が訴えられる。まったくもって組織というものは、理不尽なことばっか。2013/02/16
ハーブ
0
作品としてはストーリーもなくまとまりがなく読みにくいし繰り返しばかり でもこういった表にでにくく話題になりにくいけど大事な告発や暴露のジャンルは応募したい がんばって!2014/05/26
ヨーシ
0
警察の不正を詳細に伝え残す一冊。特に嘘の事件をでっちあげての裏金作りや、冤罪を証拠隠しなどで、そのまま犯人に仕立てあげようとしていた事実などが記されており、驚きを超え、呆れてしまう。もちろん現場にはたくさんの頑張っている警察官がいる事は承知しているが、幹部や権力者が腐りきっている。不正事件発覚から10年ほど経っているが、現在の警察組織は改革改善されたのであろうか?2013/01/19
ヨッシー
0
警察の不正を詳細に伝え残す一冊。特に嘘の事件をでっちあげての裏金作りや、冤罪を証拠隠しなどで、そのまま犯人に仕立てあげようとしていた事実などが記されており、驚きを超え、呆れてしまう。もちろん現場にはたくさんの頑張っている警察官がいる事は承知しているが、幹部や権力者が腐りきっている。不正事件発覚から10年ほど経っているが、現在の警察組織は改革改善されたのであろうか?2013/01/19