講談社文庫<br> 分冊文庫版 姑獲鳥の夏〈上〉 (分冊文庫版)

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講談社文庫
分冊文庫版 姑獲鳥の夏〈上〉 (分冊文庫版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062750455
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「二十箇月もの間子供を身籠っていることができると思うかい?」。昭和27年の夏、三文文士の関口巽(せきぐちたつみ)は東京は雑司ケ谷にある久遠寺(くおんじ)医院の娘にまつわる奇怪な噂を耳にする。しかも、密室から煙のように消えたというその夫・牧朗は関口の旧制高校時代の1年先輩だった。ポケットに入る分冊版、刊行開始。



京極 夏彦[キョウゴク ナツヒコ]
著・文・その他

内容説明

「二十箇月もの間子供を身篭っていることができると思うかい?」。昭和二十七年の夏、三文文士の関口巽は東京は雑司ケ谷にある久遠寺医院の娘にまつわる奇怪な噂を耳にする。しかも、密室から煙のように消えたというその夫・牧朗は関口の旧制高校時代の一年先輩だった。ポケットに入る分冊版、刊行開始。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

156
デビュー作にして京極堂シリーズ(百鬼夜行シリーズ)第一弾。初めてこの作品を読んだのは大学の頃で、独特のおどろおどろしさ、心理学や民俗学への造詣の深さや一風変わった謎解きにすっかり魅せられた。カバーや持ち運び向けに分冊版が出てるのはとっても嬉しい♡カバーも怖さ控えめで個人的には尚良し。久しぶりに読んで、うん!やっぱり面白いー!! 一気に読んだので内容への感想は下巻にて。2019/07/07

🐾Yoko Omoto🐾

154
京極堂シリーズ初読み。ストーリー以前に印象に残るのは前半の京極堂の語り。人間の脳・心・意識の役割や人の記憶というものについて非常に興味深い内容が多く読み入ってしまった。そしてそれらが只の蘊蓄ではなく、関口や読者の持つ本筋への疑問に直結しているというところが巧妙だ。京極氏が根底に持つ流れは森博嗣氏に通じるものがあるというようなことをどこかで読んだがよくわかる気がする。それにしてもキャラは唯一まともな敦子を除いて、皆どこか変人めいていて濃い(笑)ストーリーは密室よりも二十箇月身籠っている真相が気になり下巻へ。2014/11/11

ゴンゾウ@新潮部

122
以前から読みたいと思っていたが分厚くて躊躇していましたが、分冊文庫が出版されたので手にとりました。序盤は京極堂と関口先生のつばぜり合いになかなか本題に入りません。いざ事件解決に入った辺りから徐々に面白くなりました。2018/03/21

がたやぴん

84
知名度と風貌からなんとなくアンチの立場から読み始めた。知ってる情報は蘊蓄がながい、当然会話もながい。人物設定に好きキライの個人差あり。知人から本の種類ごとに改稿している。著者は和服とシルバーの髪型でなんかデカイ。たぶん顔とか腹。タイトルから、どうせ妖怪や幽霊なんでしょ?視えたり聴こえたりするんでしょ?マニアックなんでしょ?女性受け狙いなんでしょ?認識を改める必要ありそうです。本文の書き出しから時代設定が判明する頃には引き込まれていました。なんとなく、森博嗣氏や島田荘司氏に近い気もするので下巻が楽しみ。2015/12/23

ぶち

81
友人の関口が持ち込んできた"妊娠二十か月の妊婦が実存する"という驚天動地の不思議に、京極堂は「この世に不思議なことなどなにもないのだよ」と冷静に答えるのです。最初の章で長々と展開されている"脳"と"意識"と"心"の理論は、京極夏彦節ともいえるもので、なかなかに面白く、読み応えがあります。実際には起っていないこと、実際には存在しないものが、あたかも現実のものとして思えるのも、脳と心が見せる仮想なのです。これこそが、このミステリーの謎を解くカギなんだと強烈に植え付けられました。上巻が楽しみです。2023/06/16

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