出版社内容情報
司馬 遼太郎[シバ リョウタロウ]
著・文・その他
内容説明
応仁ノ乱で荒れる京都、室町幕府の官吏、伊勢氏一門の末席に、伊勢新九郎、後の北条早雲がいた。家伝の鞍作りに明け暮れる、毒にも薬にもならぬ人間で生涯をことなく送るのが望み、と考えていた。だが、妹分の美しい娘、千萱の出現が、彼の今までの生き方を激変させる契機となり覇者への道を歩み出した。
著者等紹介
司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語科卒。産経新聞社勤務中から歴史小説の執筆を始め、’56年「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞を受賞する。その後、直木賞、菊池寛賞、吉川英治文学賞、読売文学賞、大仏次郎賞などに輝く。’93年文化勲章を受章したが、’96年72歳で他界した
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
321
いつもにも増してのスロースターターぶり。最初はてっきり山中小次郎が主人公(後の北条早雲)かと思って読んでいた。「骨皮道賢」のあたりで、ようやく本来の主人公が新九郎であることがわかったような始末。上・中・下と3巻あるにしても、随分とのんびりとした展開である。また、この上巻の限りでは、主人公の造型が他の司馬作品に比して地味であり、今一つ躍動感にも欠ける。それは、造型とともに文体によるところも大きいだろう。作品全体としては、それ以前の守護大名たちによる中世的な支配体制から応仁の乱を経て、最初の戦国大名となった⇒2026/03/12
ケイ
125
舞台は京都。荒木兵庫ら百姓の二人が京都へ連れた女の兄が、のちの早雲。早雲の伊勢家は将軍家の申次役で、早雲は将軍の弟の義視の申次役だったが、さして力はもたず。応仁の乱の東軍の大将に担がれたために、逃げ出す義視。その後の早雲は浪人のように京で暮らしていたが、妹が今川家が生んだ今川家の跡継ぎ6歳の時に後見人になるよう頼まれたために、荒木兵庫ら3人の百姓をともに駿河へ。上巻の印象が強烈なのは、骨皮道賢。応仁の乱は大名が起こしたとはいえ、民は飢えていても将軍、大名、僧やらは風流だとくれば世間は荒んでいたのだろう。2016/03/08
遥かなる想い
117
北条早雲の話。あまり他の小説家がとりあげていない人物をうまく司馬視点で現代に甦らせてくれている。司馬が描くと、戦国の武将たちは何と魅力的ななのだろう。2010/07/31
むーちゃん
109
いよいよ駿河へ。やっと動き出す。詳しい感想は 中、下巻にて。2020/09/28
優希
77
応仁の乱の時代背景がよくわかります。北条早雲の若き頃が語られていました。生涯を家伝の道で歩もうとしていたのが意外です。妹・千萱を奉公に出したことで、早雲の生き方に変化のきっかけが訪れたと言えますね。覇者への道へと歩み始める人生の始まりです。2018/11/25
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