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ハーバーマス―コミュニケーション行為

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062743556
  • NDC分類 361.234
  • Cコード C0310

出版社内容情報

●ハーバーマス(Jurgen Habermas 1929‐)
ドイツの哲学者。近代を築いた礎石としての「合理性」をあくまで信頼し、強制や支配のないコミュニケーションによって生み出される合意こそが、真に生産的な力であると見なす。主な著作に、『公共性の構造転換』『コミュニケーション行為の理論』『新たな不透明性』『事実性と妥当』など。

コミュニケーション行為(Kommunikatives Handeln)
人間には暴力・抑圧に支配されず対話を交わし、相互理解に到達するコミュニケーション的理性の力が与えられている。近代社会は、人間が初めて宗教や因習などの非理性的な力を脱し、民主的な原理が一人立ちした時代である。だが同時にシステムの力も強大となり、計算・支配する思考、そこから生じる人間疎外も強固になり、コミュニケーション的理性の可能性は十分に実現していない。ハーバーマスはあくまでも人間のコミュニケーションへの信頼を保とうとする。相互の平等な対話によって支えられた合理性の実現こそが真の秩序を生み出す。


中岡 成文[ナカオカ ナリフミ]
著・文・その他

内容説明

人間には暴力・抑圧に支配されず対話を交わし、相互理解に到達するコミュニケーション的理性の力が与えられている。近代社会は、人間が初めて宗教や因習などの非理性的な力を脱し、民主的な原理が一人立ちした時代である。だが同時にシステムの力も強大となり、計算・支配する思考、そこから生じる人間疎外も強固になり、コミュニケーション的理性の可能性は十分に実現していない。ハーバーマスはあくまでも人間のコミュニケーションへの信頼を保とうとする。相互の平等な対話によって支えられた合理性の実現こそが真の秩序を生み出す。

目次

プロローグ コミュニケーション的理性への信頼
第1章 批判的社会理論への旅立ち
第2章 制度と言語―イデオロギー批判への取り組み
第3章 システムと生活世界
第4章 近代合理主義と人間のコミュニケーション
第5章 ポストモダン思想との対決
第6章 多元的社会における法と道徳
エピローグ 政治的実践の中で

著者等紹介

中岡成文[ナカオカナリフミ]
1950年生まれ。京都大学大学院文学研究科単位取得退学。現在、大阪大学大学院文学研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えむ

2
ハーバーマスの経歴と思想を簡潔に解説した1冊。改めて、彼の守備範囲の広さ、というかある種の知的貪欲さには驚かされる。2018/12/16

遊た(ゆうた)

1
現代ドイツの哲学者であり社会学者であるハーバーマスの思想を解説した本。 コミュニケーションを重んずる彼の思想は政治や社会などの大きな枠組みにおける議論のみならず、ともすればコミュニケーションを軽視しがちな現代の日常生活においても考えさせられるものがあると思う。2017/04/08

ぐっさん

1
最初の方はハーバーマスの生い立ちとか他の思想家との論争が中心だったが最後の数十ページがとても濃かった。みんなで何かを決めるとき自分の立場に関係なく話し合って全員が一致して決定を行わなければならず、利害関係者がすんなりと受けいられるものにしなければならない。ルーマンのシステム理論との論争が重要そうだが、十分には理解できなかった。ある程度周辺の思想家について知っている人向けかも。2014/03/25

sk

1
討議的正当性を理論化。2014/01/24

ステビア

1
非常に丁寧でわかりやすいと思う。ハーバーマスは典型的なドイツの頑固哲学者って感じだなw2013/08/03

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