現代思想の冒険者たちselect
レヴィ=ストロース―構造

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062743525
  • NDC分類 389
  • Cコード C0310

出版社内容情報

知の冒険者たちの思想と人間ドラマを説く 『現代思想の冒険者たち』に待望の軽装版が登場!

思想の地下水脈、構造主義の軌跡

野生の思考、神話論の誕生

レヴィ=ストロース自身の定義によれば、「≪構造≫とは、要素と要素間の関係とからなる全体であって、この関係は一連の変形過程を通じて不変の特性を保持する」。具体例で言いかえれば、たとえば人間の顔は、現存する人の数と同じだけ多様な変化をみせながら、目・鼻・耳・口などの要素間の関係としては常に「顔」でありつづける。その事実こそ、≪構造≫の端的な例と言えるだろう。(本文序章・第二章などを参照)。

付・著作ダイジェスト、キーワード解説
現代思想の二重遭難者たち――いしいひさいち

渡辺 公三[ワタナベ コウゾウ]
著・文・その他

内容説明

レヴィ=ストロース自身の定義によれば、「“構造”とは、要素と要素間の関係とからなる全体であって、この関係は一連の変形過程を通じて不変の特性を保持する」。具体例で言いかえれば、たとえば人間の顔は、現存する人の数と同じだけ多様な変化をみせながら、目・鼻・耳・口などの要素間の関係としては常に「顔」でありつづける。その事実こそ、“構造”の端的な例と言えるだろう。

目次

構造主義のエシックス
歴史の影のなかで
声とインセスト
旅の終わり
神話と詩のあいだに
幻想から思考へ
新石器のビルドゥングスロマン(南半球の森から;北半球への旅)
「構造」の軌跡

著者等紹介

渡辺公三[ワタナベコウゾウ]
1949年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。専攻は、文化人類学。国立音楽大学助教授を経て、現在、立命館大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐藤一臣

5
構造の定義はわかりやすかった。首長は面倒な仕事なんですね?それだけに卓越した能力を持ってないといけないし、生殖に関わる特権を与えられてるんですな。普遍的な精神のメカニズムは、要素の関係性にあるのだというのまでは理解したが、所々、ストロースの言説なのか著者の言説なのかわからないが難解な表現、これこそストロースの元にした言葉は要素の関係性で意味が成り立ち、伝聞されるということなのだろうが、7割理解出来なかったな。特に、神話にある構造がよくわからない。巻末にあるストロースの著作のポイント紹介は役に立つだろう2024/01/08

代理

3
伝記しつつ思想も解説しつつといった本。よくわからなかった。2017/03/12

とろんぶ

2
「〔構造は〕認識の問題として言えば、人間の自己中心的な世界への『投企』の可能性ではなく、サルトル的な主体への自閉に窓を開け、世界から人間へといたる通路を提示する。構造主義は、……『もの自体』が把握できないとしても、ものの間の関係は理解可能であることを明らかにする……。そしてさらに構造主義は人間を自然の内部に再統合する。……レヴィ=ストロースは、構造主義こそが、機械論と経験主義に支配されていた時代に、科学の名のもとに追放されていた目的論を復権させるのだと主張している」(308頁)。2018/05/06

tnk.UZ

2
レヴィ=ストロースの半生を理解するに役立つ一冊。賢人を十分に理解するには至りませんでしたが、親族関係や神話の共通ルールから実存主義を否定する流れは理解できました。構造主義的立場から考えた際、実存主義に対する批判という構図はある意味矛盾ともとれるのでは?と感じました。2010/09/09

YY

1
自然とのつながりをみるという独自の視点でまとまっていてよかったんではないでしょうか2015/05/23

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