出版社内容情報
遣唐使が命がけで渡航した模範の国とどう付き合うか
2000年余りの日中関係を問い直す
歴史の舞台としての中国の自然環境を懇切に説き明かし、多元的な文明とその発展の軌跡を追究。親族関係を中心とした独特の歴史意識を実地に解明する一方、中国人の日本観の変遷を綿密に辿る。かつて畏敬と憧憬の対象であり、先進文明の受容先だった中国との友好関係を再び構築する道を、日中6人の研究者が論じる。
礪波 護[トナミ マモル]
著・文・その他
尾形 勇[オガタ イサム]
著・文・その他
鶴間 和幸[ツルマ カズユキ]
著・文・その他
上田 信[ウエダ マコト]
著・文・その他
葛 剣雄[カツ ケンユウ]
著・文・その他
王 勇[オウ ユウ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
崩紫サロメ
17
6人の著者が日本と中国の関係や、中国独自の世界観について論じる。上田信の「中国人の歴史意識」(p.121~182)では宗族や空間認識など、日本にはあまり取り入れられなかった認識(「明治」の語源が易経であるにも関わらず)を通して歴史を見ている。中国映画やドラマなどに非現実的なほどにパターン化された日本人が登場するが、これは中国政府にとって安全であるからとする。何故なら、現実にそういう日本人がいるかもしれないと思わせることは、政府の対日政策への批判につながるかもしれないから(p.170)2021/02/08
huanghongyang
2
「中国の歴史」シリーズの最終巻だが、いろいろなことが書いてあってまとまりがなく、しかもあまり面白くなかった。2009/09/21
ポルターガイスト
1
他の人も言及しているとおり上田氏(強いて言うなら王勇氏も)の論考だけは読めるが後はこの値段で販売していい水準に達していない。雑すぎる。名作の多い本シリーズのラストをこれで飾っていいのかと思う。2021/05/11