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ファーストエンペラーの遺産―秦漢帝国

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  • サイズ B6判/ページ数 486p
  • 商品コード 9784062740531
  • NDC分類 222.01
  • Cコード C0322

出版社内容情報

英雄・美姫の夢と野望が織りなす絢爛たる古代中国の歴史
瞠目の兵馬俑坑。項羽vs劉邦の激突。

死後なお地下帝国に君臨せんとした秦始皇帝の想像を絶する野望。高祖劉邦に始まり、王莽の反乱をはさんで前後440年にわたり中原を支配した大漢帝国。荒ぶる英雄・梟雄が闊歩し、美妃が嫣然と微笑む、波瀾万丈、陰翳深い古代中国。

鶴間 和幸[ツルマ カズユキ]
著・文・その他

内容説明

死後なお地下帝国に君臨せんとした秦始皇帝の想像を絶する野望。高祖劉邦に始まり、王莽の反乱をはさんで前後四四〇年にわたり中原を支配した大漢帝国。荒ぶる英雄・梟雄が闊歩し、美妃が嫣然と微笑む、波瀾万丈、陰翳深い古代中国。

目次

ファーストエンペラーの誕生
皇帝制の成立
秦楚漢の三国志
劉氏王朝の誕生
武帝の時代(司馬遷の生きた時代;領土拡大)
後宮の窓から見た帝国の行方
民衆の世紀
自然災害と内乱の世紀

著者等紹介

鶴間和幸[ツルマカズユキ]
1950年東京都生まれ。東京教育大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。文学博士。茨城大学教授を経て、現在学習院大学文学部教授。専攻は、中国古代史。とくに秦漢帝国史、始皇帝、中国文明史、黄土高原・長城・黄河の歴史環境史など、文献資料と現地調査をあわせた研究を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

10
秦漢帝国の概説書。『史記』や『漢書』といった文献史料にとどまらず、考古学的な成果や発掘された竹簡をもとに時代相を描いている。始皇帝の残した「帝国」「皇帝」といったものが、項羽や劉邦、武帝、光武帝らによって受け継がれ、発展していく様は面白い。章ごとのタイトルや小見出しと内容がいまいち合ってない気がしないでもないのだが、多くのエピソードを通して、以後の中華帝国を決定づけた要素を語っていくのは興味深いところ(少し散漫な感じもするが…)。2019/10/11

水無月十六(ニール・フィレル)

8
久しぶりに読了。必要に応じて1.2巻を飛ばしての読書。秦漢帝国の時代を、政治から文化まで幅広く取り扱って解説されている。発掘された竹簡による史料や、漢文の中国語読みから解説するなどのところは面白かった。特に書き下しの際は置き字というよくわからない存在が、中国語で発音すると発音の全体を整える意味で意味のある存在だったと知った。歴史については類書を読んでいればお馴染みのという感じで理解が深まるだろう。ローマ帝国との繋がりにも触れられていて、ボリュームを活かした幅広い内容となっていた。2016/09/16

崩紫サロメ

7
2004年に刊行されたものだが、その直前に中国各地で秦・漢代の簡牘が大量に発掘され、中国古代史を塗り替えるものである、とは述べている。本書でそれらすべてを扱うことは時期的に不可能であったが、全体的な構成として、史記など編纂史料だけでなく、出土史料によって秦漢を描く。1975年に出土した雲夢秦簡に見られる始皇帝と同時代を生きた官吏から見た新たな国のあり方など、ミクロとマクロの視点が交わり、非常に魅力的であった。2019/10/01

romance_holic

5
漫画キングダム、ドラマのコウラン伝の影響で、秦の歴史が私の中で熱い。この本では李斯が楚人だったのかとか、キングダムではいつも汗まみれ風な昌文君が貴公子然として描かれる昌平君同様に楚の公子だった(血の近さはわからないけど親戚ダ)とか、知りました。文献の内容が解説されていて、秦の中央と地方が当時どのような状況で、どう天下統一されていったのか、どう国を動かしたいと思ったのか、興味深く読みました。秦は統一後15年で滅亡してしまったし、この本ではその後の漢に割かれたページのほうが多いです。2021/02/04

ポルターガイスト

3
正直イマイチだった。この本がそんなに悪いわけではないが,三国時代や明清帝国の巻がかなりよかったので…。特に前半は最新の発掘資料を駆使しながら多面的に秦漢帝国を捉えようとしていたが,やはりこの時代の中国史は,どうしてもローマ帝国のような人びとの生活を感じられるような内容にはならず,列伝的な内容になってしまうんだなあ。全体として「これ!」という軸が感じにくい内容だったかな。2020/10/16

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