出版社内容情報
堀江敏幸の文章は、いろっぽいのだ。――川上弘美(「解説」より)
芥川賞受賞作
「なんとなく」という感覚に支えられた違和と理解。そんな人とのつながりはあるのだろうか。 フランス滞在中、旧友ヤンを田舎に訪ねた私が出会ったのは、友につらなるユダヤ人の歴史と経験、そして家主の女性と目の見えない幼い息子だった。 芥川賞受賞の表題作をはじめ、人生の真実を静かに照らしだす作品集。
ヤンはそこでふいに立ち上がってレンジのほうへいき、やかんを火にかけ、そのままなにも言わず2階にあがって、大きな写真立てを持って下りてきた。私にそれを差し出し、もういちどレンジに戻って火を調節しながら、珈琲か紅茶かと訊いてくる。(「熊の敷石」より)
堀江 敏幸[ホリエ トシユキ]
著・文・その他
内容説明
「なんとなく」という感覚に支えられた違和と理解。そんな人とのつながりはあるのだろうか。フランス滞在中、旧友ヤンを田舎に訪ねた私が出会ったのは、友につらなるユダヤ人の歴史と経験、そして家主の女性と目の見えない幼い息子だった。芥川賞受賞の表題作をはじめ、人生の真実を静かに照らしだす作品集。
著者等紹介
堀江敏幸[ホリエトシユキ]
1964年、岐阜県生まれ。作家・仏文学者。現在、明治大学助教授。’99年、『おぱらばん』(青土社)で三島由紀夫賞、2001年、本書表題作「熊の敷石」で芥川賞、’03年「スタンス・ドット」(『雪沼とその周辺』(新潮社)所収)で川端康成文学賞を受賞
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