内容説明
切断された首を腹部に埋め込まれた女性の全裸死体が発見された。ギリシア神話に登場する女面鳥体の怪物との関連性を、深町警部補から訊かれた舞台演出家・団精二は「ハーピイには姉妹がいる」と連続殺人を示唆。そして惨劇は予言通りに次々と発生した!想像を絶する動機を胸に秘めた猟奇殺人犯の正体は。
著者等紹介
奥田哲也[オクダテツヤ]
1958年大阪市生まれ。立命館大学法学部卒。1984年「星新一ショートショートコンテスト」で「懺悔」が優秀賞に選ばれ、デビュー。最近では井上雅彦氏編のアンソロジーなどに作品を発表している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小雀✡ずーっと積読減強化月……
4
猟奇殺人に、個性の強い探偵役と、頭はいいが「時々やらかしちゃう」助手役も登場するし、話のテンポもモチーフもイイ。オチも、まぁまぁ。…だが、何だろう。合間、合間にある暗くて陰気な情景描写とかが何か嫌(笑) ミミズク爺は好きになれなかったけど、深町君は好きです。頑張ってね!って感じで(笑)2013/11/25
Tetchy
1
ギリシア神話に出てくる怪物をモチーフにした見立て殺人事件。そして主人公の刑事深町のアドバイザー役として、かつてハリウッドで活躍した日本人怪優、団精二という人物の設定はトマス・ハリスの『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士を思わせる。“なぜ犯人は死体の首を斬り、胴体に嵌めて処理したのか?”の真相について、思わず「おおっ」と声を挙げてしまった。なのに最後の結末の呆気なさ。力作の匂いを感じただけに勿体ないと思った。2010/01/27
ニョンブーチョッパー
0
△2006/05/28