内容説明
レイチェルの夫を殺ったのは、本当におれなのか?「おまえがあいつを殺すところを見た」と電話で告げた男の正体は?法廷はさながらゲームの様相を呈してきた。この丁々発止の結果、勝利するのは誰なのか。意外な結末と虚実ないまぜのストーリー。リーガル・サスペンスの歴史を変える名作が誕生した。
著者等紹介
エリス,デイヴィッド[エリス,デイヴィッド][Ellis,David]
ノースウェスタン法科大学卒業後、シカゴの法律事務所パートナーとなり、おもに商法関係の訴訟と行政法を専門とし、民事と刑事の両面で数多くの裁判に関わる。現在イリノイ州下院議長の副法律顧問。シカゴのノースサイド在住
中津悠[ナカツユウ]
1950年生まれ。岩手県盛岡市出身。東洋大学文学部中退
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トールマン
0
×読みづらい2011/11/29
正位置
0
女性が夫から虐待を受けているのを目撃した主人公は、女性を救うためにその現場に飛び込んで……、といった感じで序盤はサスペンス調、中盤以降は法廷劇へと移ってゆくストーリー。主人公の一人称で展開するが、その語りはあやふやだったり一貫しなかったりと、いまひとつ信頼のおけない点が多い。保身のためなのか、それともなにかほかの理由があるのか、読み進めるうちにさまざまな疑問が浮かんでくる。法廷での争いの場面が主であるが、難しさを感じさせず息詰まるような雰囲気に引き込まれた。最後まで気の抜けない読み応えある作品。2010/11/19