内容説明
パンダ犬、むさぼり犬、ニンジン犬、キャベツ犬、霊犬、人のいい犬、お立ち台犬、最後の銀ブラ犬…。好評既刊『猫はどこ?』に続いて、路上観察家として活躍する著者が四十年間に出会った百三十五匹の路地裏の犬たちを、小気味よいエッセイと写真で一挙公開。もっとも古い人間の友、犬好き必携の一冊。
目次
黒衣
善光寺の胡麻塩犬の深い思い
初対面
山の犬
彼と彼女
ニンジン犬
途中
前歴
正月の犬
影布団〔ほか〕
著者等紹介
林丈二[ハヤシジョウジ]
1947年東京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト。武蔵野美術大学卒業。日本国内にとどまらず欧州にまで調査に出掛けた、マンホールの蓋研究が話題を呼んだ。路上観察学会の一員としても活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
25
私が子供の頃は、屋外でつながれていて遊んでくれる犬がいっぱいいた。当たり前に室内で犬を飼うようになったのって、日本では最近なんだとシミジミしました。道端の犬の写真に一言添えた、ハートフルな一冊です。2020/08/20
ホークス
18
「猫はどこ?」に続く1998年のフォトエッセイで、今は見ない放し飼いの犬の懐かしい姿も多い。著者の苦手な強そうな犬は載っておらず、のんびりマイペースなムード。犬というのは猫と違って、何かに耐えている様な途方に暮れている様な風情があり、愛嬌とショボくれた悲しみを感じる。ブロック塀の穴から無邪気そうに見つめる犬、フランスの路地でウンコする格好良い犬、狛犬の前でこちらを見るお稲荷さん似の犬など、鋭い観察眼で犬達の面白い瞬間を切り取っている。構われたくなくてそっぽを向く犬に味わいを感じるのは加齢のせいか。2016/06/26
青葉麒麟
13
どの写真の犬もとっても可愛い。テーラーをしてて情けない顔をしてるのには笑えました。90年代後半の写真なので風景や家屋に時代を感じます。昔は道っぱたで無防備に寝てる犬が多かったんだね。2015/07/17
Koichi Yamashita
5
路地裏犬オンパレード!135匹の犬たちの写真とエッセイ。犬好きにオススメの本。2014/12/28
こま
3
犬の写真+撮った時のエピソード。ほぼ白黒で勿体ない。犬可愛い。肖像権は良いのか?と言うのがちらほらあり。2015/01/26