内容説明
二人を閉じ込めた車は深い森の中の開墾地にたどりつく。そこは米国からの独立を目論み重火器で武装した民兵組織の根城だった。FBIの追跡が内通者によって後手に回る中、冷徹に機会をうかがっていたリーチャーは、ついに反撃を開始する。孤立無援、絶体絶命の危機。衝撃のラストまで一瞬も目が離せない。
著者等紹介
チャイルド,リー[チャイルド,リー][Child,Lee]
イングランド中部の工業都市で生まれる。1997年、アメリカの田舎町を舞台にした『キリング・フロアー』(上下巻で講談社文庫所収)でデビュー、アンソニー賞最優秀処女長編賞を受賞。全米マスコミの絶賛を浴びる
小林宏明[コバヤシヒロアキ]
1946年東京都生まれ。明治大学英米文学科卒
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
future4227
47
ジャック・リーチャーの身長195cm、体重95kgと判明。デカっ!トム・クルーズと全然違うじゃん!また、彼はスナイパーとしてもかなりの凄腕であることがわかる。本作でもその尋常でないテクニックが惜しみなく披露される。少し違和感を感じるのは、誰も彼をジャックと呼ばずに、リーチャーと呼ぶ所。アメリカ人ってわりとすぐにファーストネームで呼ぶと思うのだが。それにしてもFBI美人捜査官のホリー、とても魅力的な女性なんだけど、最後の最後に、は?そりゃねーだろ!2019/01/30
あおさわ
11
武器の詳細な情報や環境による行動の変化など かなり詳細なディティールで描かれてますが読みやすいし面白い!特に狙撃勝負のシーンは興味深いですね。 最後まで読みあいと騙し合い。ギリギリのところで大爆発。 ヒロインのホリーさんも足を怪我しながら非常に勇敢に 頑張った…けどラストは…。リーチャーさんが察してくれてたからいいけど思わせぶりひどくないかな?そこだけ引っ掛かりますね。単発ヒロインの運命だから仕方ないけど;元上司のバーガーさんの父のような信頼と愛情が嬉しかったからいいです。2019/10/05
gonzui
11
リーチャーとガーバーの信頼関係、マグラスとのコンビネーションに胸熱。洞窟を抜けるシーンではこっちの心臓がバクバク。バレット発射から命中までの描写はクライマックスとしては素晴らしかったがカタルシスはイマイチ得られなかったのは残念。そんなこんなで結局次を読みたくなり、シリーズ全作翻訳を願う安定の面白さ。2017/06/29
洋書好きな読書モンガー
10
「ジャック・リーチャー」2作目。BS放送で映画専門チャンネルが始まって映画を観てから本を読む事が多くなった。デンゼル・ワシントン主演の映画「イコライザー」シリーズ同様元軍人が悪を討つ冒険小説。映画の終わりでなぜリーチャーはヒッチハイクやグレイハウンド(長距離バス)で旅立つのか本を読むと判る。映像で観る以上の情報が本にはある。この本も俺Tueeeヒーローが活躍してスッキリ。時々ヒーロー物冒険小説を読まねば。2024/10/29
bapaksejahtera
10
モンタナ山中に作られた白人政治カルト。その民兵組織が合衆国に対して独立を主張しテロ攻撃を企てる。その一つが大統領が名付け親になった軍高官の娘であるFBI捜査官の誘拐。この女性の為に軍人民間人が惜しげなく投入され殺される。FBIからも裏切り者が出現。但しバルカン風の名前からして初手から読者は推測できる。この種政治的空気がアメリカ合衆国の中に根強くあることは作中でも披露され恐ろしいことだとは思う。軍事オタク向けのあれこれはそれで面白いし、連邦準備制度委員会という狙い目は良い。但し下巻の筋立てはくどいし冗長だ。2021/11/04
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