内容説明
なぜインドをまた旅したくなるんだろう。バックパッカーのバイブル『ゴーゴー・インド』から十年を経て綴るインド紀行。はるばる“北インドのチベット”ダラムサラへ。安宿並ぶカルカッタのサダム・ストリートや、ネパール・カトマンズのスケッチの旅も収録。ハプニング続発、イラスト満載の傑作エッセイ。
目次
北インド田舎紀行(インドの中のチベット;ダラムサラは遠かった;ダラムサラの日々 ほか)
カトマンズでスケッチ(機上のハプニング;バンコク空港ホテルの一夜;保険の問題 ほか)
サダルに降る雨(サダル・ストリートへ;サダルから消えた男;リキシャのおやじ ほか)
著者等紹介
蔵前仁一[クラマエジンイチ]
1956年鹿児島生まれ。慶応義塾大学卒業後、グラフィック・デザイナー、イラストレーターとなる。1980年代初頭からアジア、アフリカを中心に世界各地を旅する。現在は、個人旅行者のための旅行雑誌「旅行人」を編集・発行している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えこ
13
インドに憧れるけどやっぱり行ってみたいとは思わないなぁ。すっごい興味はあるけど!この本を読んで行った気分になれたから取り敢えず満足!2014/10/30
itosan04
5
絵が描けるって偉大な才能に思う。蔵前さんも文章だけでイラストが描けない人だった場合、ここまで有名にならなかったと思う。インド、ネパールの旅行記がここまで読みやすいのはすごいこと。写真だけでもこうはならない。2016/02/10
紙魚
3
北インドのチベット民族の建築スタイルが気に入った。しかしいきなり1ページ丸々カラー写真を載せるのはずるい!荘厳な異国の風景に感動してしまった。独特な風習のあるマラナ村、サラハンのビーマカリー寺院、カルカッタの人々。インドの魅力をさらに発見出来た気がする。なにより、あとがきの「インドには全てがある。インドの悲惨さをみたいと思えば、インドはそれを見せてくれるし、豊饒さをみたいと思えば、それも見せてくれる。インドはそういうところだ」という言葉が印象に残った。2018/10/05
あぎる
2
だいたいいつもの蔵前さん。でも文学的な風味もあった。今風に言えば「エモい」。2018/06/29
ナウラガー_2012
2
を執って「原住民の衣服を採用し、原住民女性との結婚を奨励したらしい/「ダシャラー祭」インドの秋の始まりを祝う祭で、「クル」のダシャラーが有名/カイラス山:標高6656mの未踏峰。サンスクリットで「水晶」の意。仏教(特にチベット仏教)、ボン教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の聖地。例えば、ヒンドゥー教ではカイラス山をリンガ(男根)として崇拝し、ボン教では開祖のシェーンラップ・ミヨが降臨した地。カイラスの周囲の巡礼路(一周約52km)を、チベット仏教徒は右回りに、ボン教徒は左回巡礼行為を行2014/05/08